研究開発

創薬研究の基本的な考え方

「医薬品の創製を通じて、世界の人々の健康に貢献します」という企業理念を原点に、アンメット・メディカル・ニーズに応える新薬の継続的な創出を行っています。「研究開発プロセスの改革」「医療と創薬技術の拡がり」を基軸として創薬研究を行っていきます。具体的には、これまで以上に国内外のアカデミアやベンチャー企業とのオープンイノベーションの活用、三菱ケミカルホールディングス(MCHC)とのグループ内協奏の推進による新たな創薬技術の獲得を行っていきます。このことにより、中期経営計画16-20の「4つの挑戦」のうちの一つである「パイプライン価値最大化」を実現し、新たな医薬品を待つ世界の患者様のもとに一刻も早くお届けしていきます。

難病への取り組み

当社は、「ラジカット」について、2015年6月に筋萎縮性側索硬化症(以下、ALS)に関する適応追加の承認を取得しました。ALSは、主な症状として筋萎縮と筋力低下が起こる進行性の原因不明の疾患であり、日本では厚生労働省によって指定されている難病です(以下、指定難病)。また、専門医へのアンケートから、神経疾患の中でもALSは治療満足度および薬剤の治療への貢献度が低い疾患と位置付けられています。当社は、ALSの患者さんを対象とした臨床試験を実施し、本剤の投与により病勢進展の程度が軽減されることを確認しました。

ラジカットは、当社が創製した世界初の脳保護剤(フリーラジカル消去剤)であり、発売以来、多くの脳梗塞急性期の患者さんに使用されてきました。このたびの適応追加により、ALSの患者さんに新たな治療の選択肢を提供できるものと期待しています。

また、「レミケード」について、2015年12月に難治性川崎病に関する適応症追加の承認を取得しました。難治性川崎病は、標準治療であるガンマグロブリン大量投与(静注)によっても解熱せず、急性炎症反応物質(CRPなど)が減少しない川崎病で、冠動脈拡大・瘤を合併しやすい病気です。レミケードはこれまでもベーチェット病による難治性網膜ぶどう膜炎、クローン病、潰瘍性大腸炎、腸管型・神経型・血管型ベーチェット病と次々に適応症を拡大することで、患者さんのQOLを改善しうる治療薬の可能性を広げてきました。

当社は、今後もアンメット・メディカル・ニーズ(有効な治療法、医薬品がなく、未だに満たされない医療上のニーズ)に応える新薬の創製を目指し研究開発を進めていきます。

オープンイノベーションの推進

新薬創製をめぐる環境が変化し、創出難易度が高くなっています。そのような環境においても、患者さんや医療現場へ価値のある新薬を持続的に創製していくために、当社ではオープンイノベーションを積極的に推進しています。

アカデミアでの最先端の研究から生まれる革新的なアイデアや創薬シーズをいち早く創薬研究へつなげることに加え、社外のテーマ・技術を導入することを通じて、プロジェクト数の増加と研究開発スピードの向上をめざします。

また、医療の未来を先見して、創薬ターゲットと適応症を選定するとともに、多様な創薬技術アプローチを活用した医薬品を創製していきます。

三菱ケミカルホールディングスグループ各社との協奏、在米投資子会社のMPH、社内ベンチャーのTRLを活用しながら、社外の研究開発アクティビティと自社の創薬コアコンピタンスとを融合させ、「独自の価値」を「一番乗り」で患者さんへお届けしていきます。

消費者課題

  • 研究開発
  • 生産供給
  • 情報提供
  • 信頼性保証

VOICE 従業員の声

用語解説

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