研究開発における情報公開

動物実験に関する情報公開

背景

医薬品の研究開発には動物実験が必要かつ唯一の手段である場合があり、動物実験により得られる成果は人及び動物の健康の保持、病気の治療を目的とした新薬の研究開発等に多大な貢献をもたらしてきました。一方、動物実験は、動物の生命又は身体の犠牲を強いる手段であり、動物実験を実施する者はこのことを念頭におき、適正な動物実験の実施に努める必要があります。

ポリシー

当社は、対象動物の生理、生態、習性等を十分に理解した上で、動物福祉に配慮し、動物実験の理念である「3Rの原則」、すなわち、使用する動物数の削減(Reduction)、代替試験法の積極的な採用(Replacement)、苦痛の軽減(Refinement)に、実験者の責任(Responsibility)を加えた4Rに則り、動物実験の適切な実施に努めます。

さらに、飼育下にある全ての動物の福祉の基本理念として世界的に認められ、平成24年の動物愛護管理法改正で基本原則に追加された「5つの自由」(飢え及び渇きからの解放、肉体的不快感及び苦痛からの解放、傷害及び疾病からの解放、恐怖及び精神的苦痛からの解放、本来の行動様式に従う自由)の確保を科学上の利用の目的を達することができる範囲で実践し、これらのいずれかが損なわれる場合は、その期間をできるだけ短くする等の配慮を行います。

取り組み状況

当社は関連法規および社内規程・要領に則って、科学者、非科学者、獣医師、一般市民など異なる属性の委員で構成された動物実験委員会を設置して、4Rの原則に則った実験活動計画の立案と実施を監督・評価しています。また、動物の管理および使用に従事する担当者への教育訓練等を行っています。さらに、動物の健康とウェルビーイングは選任獣医師による指導・支援のもとで維持しております。

動物実験等の適正な実施に関する要領[PDF:154KB]

動物実験に関する機関内規程[PDF:609KB]

これらの活動は、実施機関の長(運営責任者)によって定期的に点検・評価し、適切な措置を講じています。また、活動が適正に行われていることを担保するため、第三者評価機関であるAAALAC International※1による認証取得を維持しています。

  • ※1AAALAC International : Association for Assessment and Accreditation of Laboratory Animal Care International(国際実験動物ケア評価認証協会)

生命科学・医学系研究に関する情報公開

田辺三菱製薬では、患者さんなどからご提供いただいた組織、細胞あるいは診療情報(以下、試料・情報といいます)を用いて創薬研究を行っています。試料・情報を提供いただくにあたっては、個人情報保護法や国が定める生命科学・医学系研究に関する指針※を遵守し、ご提供いただく皆様から同意を取得することを原則としています。 過去に提供いただいた試料・情報を新しい研究に利用するにあたり同意をいただくことが難しい場合や、試料・情報を田辺三菱製薬以外の第三者に提供して共同研究を行う場合、測定や分析などを目的として海外にある者に対し試料・情報を提供する場合など、前記法令や指針に基づいた情報公開の対象となる研究について、以下の通り公開いたします。

なお、田辺三菱製薬では、提供者が特定できないように匿名化された試料・情報を入手し、研究に利用していますので、研究利用の中止を希望される場合は、受診された医療機関へご相談ください。

生命科学・医学系研究に関する指針で公開対象となる研究[PDF:67KB]

三菱ケミカルグループでは、MCGヒト組織研究等倫理審査委員会を設置し、人に由来する試料・情報を用いる研究について、生命科学・医学系研究に関する指針※に則って倫理的妥当性および科学的合理性を慎重に審査しています。

※生命科学・医学系研究に関する指針
  • 「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」(文部科学省・厚生労働省・経済産業省)

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