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『糖尿病治療薬カナグリフロジンの発明』
平成28年度全国発明表彰 「経済産業大臣賞」 を受賞
(受賞発明適用製品:2型糖尿病治療薬「カナグル®錠」) (2016年5月26日発表)

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 田辺三菱製薬株式会社(本社:大阪市、代表取締役社長:三津家 正之)は、5月26日、公益社団法人発明協会主催の平成28年度全国発明表彰において、当社が創製した糖尿病治療薬カナグリフロジンの発明が、「経済産業大臣賞」を受賞しました。
 また、その発明の実施における功績により、当社代表取締役社長である三津家正之が「発明実施功績賞」を受賞しました。
 なお、「経済産業大臣賞」は、全国発明表彰において「恩賜発明賞」に次ぐ高位の賞であり、当社としては、5度目の全国発明表彰における受賞になります。

 今回の受賞は、当社が世界で最初に経口SGLT※1(ナトリウム-グルコース共輸送体)阻害剤のコンセプト(=過剰な糖を尿中に排泄することでインスリンに依存せず高血糖を是正する新規作用機序)を示し、その後の研究によって、SGLT2※2阻害剤である「カナグリフロジン」を創製し、米国でファースト・イン・クラス※3の2型糖尿病治療薬となったことが評価されました。
 カナグリフロジンは、2016年5月現在、日本のほかにも、米国、欧州など、世界70カ国以上で承認され、世界で最も多くの患者さんに処方されているSGLT2阻害剤です。

※1: 生体内のブドウ糖(グルコース)を取り込む仕組みのひとつで、細胞内外のナトリウムの濃度差を利用し、ブドウ糖を細胞内に取り込むことが知られています。
※2: SGLT2は、SGLTのサブタイプとして、おもに腎臓の近位尿細管に発現するものです。そのほかに、消化管、心臓、骨格筋、肝臓、肺、腎臓の近位尿細管などに発現するSGLT1、悪性腫瘍や小腸の神経細胞に発現するSGLT3などの存在が確認されています。
※3: 新医薬品の中でも、とくに新規性・有用性が高く、化学構造も従来の医薬品と基本骨格から異なり、従来の治療体系を大幅に変えるような画期的な新医薬品のこと。


受賞対象
 糖尿病治療薬カナグリフロジンの発明(特許第4130466号)

「経済産業大臣賞」受賞者
 田辺三菱製薬株式会社 創薬本部 腎・内分泌科学創薬ユニット 野村 純宏
 田辺三菱製薬株式会社 創薬本部 フロンティア疾患領域創薬ユニット 川西 英治
 田辺三菱製薬株式会社 営業本部 製品育成部 腎・代謝推進グループ 植田 喜一郎

「発明実施功績賞」受賞者
 田辺三菱製薬株式会社 代表取締役社長 三津家 正之

全国発明表彰について
 全国発明表彰は、日本の科学技術の向上と産業の発展に寄与することを目的に大正8年に創設され、多大な功績をあげた発明、考案、意匠や、その優秀性から今後大きな功績をあげることが期待される発明などを表彰するものです。
 その中でも「経済産業大臣賞」は科学技術的に秀でた進歩性を有し、かつ顕著な実施効果をあげている発明を対象に贈られるものです。



全国発明表彰における、田辺三菱製薬の受賞歴

受賞年 表彰 受賞対象(製品名)
1994年 科学技術庁長官発明賞 ターゲット療法剤の発明
(プロスタグランジンE1製剤「リプル®」)
2004年 発明協会会長賞 フリーラジカル消去作用を有する脳保護剤エダラボンの発明
(脳保護剤「ラジカット®」)
2013年 発明賞 多発性硬化症治療薬フィンゴリモド塩酸塩の発明
(多発性硬化症治療薬「イムセラ®」)
2015年 発明賞 糖尿病治療薬テネリグリプチンの発明
(糖尿病治療薬「テネリア®」)
2016年 経済産業大臣賞 糖尿病治療薬カナグリフロジンの発明
(糖尿病治療薬「カナグル®」)

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