VLPワクチンの技術

田辺三菱製薬グループでは新しい技術を用いたワクチンの開発を進めています。

ワクチンは、病原体となるウイルスや細菌の毒性を弱めて病原性をなくしたものを原材料として作られる「生ワクチン」、病原体となるウイルスや細菌の感染する能力を失わせた(不活化、殺菌)ものを原材料として作られる「不活化ワクチン」、病原体となる細菌が作る毒素だけを取り出し、毒性をなくして作られる「トキソイド」に、大きく分けられます。
これらは、*1ウイルスや細菌などを実際に培養して生産されるため、また、多くの人が接種することから極めて多くの生産本数が必要なため、一般の医薬品に比べて、生産に多くの時間を要します。

メディカゴ社の植物由来ウイルス様粒子(Virus Like Particle / VLP)ワクチンの特徴

田辺三菱製薬の連結子会社であるメディカゴ社が開発する植物由来VLPワクチンは、ウイルス様粒子(Virus Like Particle)製造技術を用いた新規ワクチンです。VLPは、ウイルスと同様の外部構造を持ち、ワクチンとしての高い免疫獲得効果(有効性)が期待されることに加え、遺伝子情報を持たないため体内でウイルスの増殖がなく、安全性にも優れる有望なワクチン技術として注目されています。また、植物を使用したVLP製造技術により、短期間で大量生産が期待されます。

ウイルス様粒子(VLP)
遺伝子を含まないため感染能力がない。
効率よく抗原を提示。
通常のウイルス
表面抗原、脂質膜、タンパク質、遺伝子を含む。

潜在的ベネフィット

迅速

6~8週間で臨床グレードのワクチン候補を作製

正確

標的株に正確に一致するように設計

汎用性

同じプラットフォームでワクチンと抗体の両方を産生する能力

拡張性

生育数に関わらず生育条件が同じで、スケールアップが容易

製造工程