生薬について



クコシ画像クコシ

 枸杞子はナス科のナガバクコLycium barbatum L.の成熟果実で、河北(かほく)省が生産地です。
 枸杞の名稀は二つの樹の名が合わさったものです。枸はミカン科のカラタチのことで、この樹は鋭いトゲがあり、クコのトゲと共通しており、杞はヤナギ科のコリヤナギのことで、クコがヤナギのように枝が細くのび下垂する姿似から枸杞の名をとったといわれています。枸杞子は「補腎益精、養肝明目の薬」として有名です。
 為永春水の『閉窓瑣談(へいそうさだん)』に次のようなことが載っています。「老子がいうには、人寿は生まれてから百歳までを限りとする。しかし養生する人は千歳まで生き延びるであろう。人事に煩わされないで、あっさりとしておられるようならば、神気おのずから満ち、不死の薬となるだろうという。また彭祖がいうには、人が無欲で高位高宮も望まず、美衣美食も何もかも欲しないならば、おのずから心を労しないで神のようになり千歳までも、長生きができるであろうと。しかし、このようなことはよくわかっていても、俗界を離れた仙人生活が、はたしてできるだろうか。また心を労しなくても、生れつき弱いものは病のために心を悩まされて、天命を全うすることができないであろう。私は若い時は、多病だったので、内にこもっていることが多く、春の花も、秋の月も楽しむことが少なかった。したがって心はいつも晴れないし、常に針灸や薬をあれやこれやと探して、病苦を忘れようとしていた。
 ところがたまたまある人が良薬を教えてくれ、それを飲んでから三十余年来、今日まで全く病苦を忘れるようになった。その良薬というのは、だれでも知っている枸杞である。枸杞を毎日飲んでいると、腹を和らげ、精を増すこと神のようである。枸杞によって六十余年の寿を今日まで保つことができた。このうれしさに、この長命の霊薬枸杞を飲んで補元精盛の功を得、もろもろの憂いを除き、天命を得られんことを老婆心ながらあまねく十万に告げようとするのである」と。

「中国強壮生薬の話」(株式会社 世界保健通信社)より

強壮
作用
循環器系への
作用
筋肉・神経への
作用
その他の
作用
強壮 血行 補血 利尿 強心 鎮痛 消炎 健胃 鎮静
作用 強壮 補血
出典:原色和漢薬図鑑、漢薬の臨床応用、中国強壮生薬の話、日本薬草全書



■「ナンパオ」に配合されている31種生薬

>ロクジョウ >センゾクダン >ビャクジュツ >ブクリョウ
>カイバ >ハゲキテン >カンゾウ >ジュクジオウ >コウクジン
>トシシ >インヨウカク >ケイヒ >トウキ >コクロジン
>ホコツシ >センボウ >ホウブシ >アキョウ
>ニクジュヨウ >コロハ >サンシュユ >ゲンジン
>サヨウ >ニンジン >フクボンシ >ボタンピ
>トチュウ >オウギ >バクモンドウ >ゴシツ

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