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「新規筋萎縮性側索硬化症(ALS)治療薬としてのエダラボンの研究開発」により
第43回(平成30年度)井上春成賞受賞(2018年7月19日発表)

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 田辺三菱製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:三津家正之、以下「田辺三菱製薬」)は、「新規筋萎縮性側索硬化症(ALS*1)治療薬としてのエダラボンの研究開発」により、吉野内科・神経内科医院院長 吉野 英氏とともに、「第43回(平成30年度)井上春成賞」を受賞し、7月18日の贈呈式にて表彰されましたのでお知らせします。

贈呈式
(左から)田辺三菱製薬社長 三津家正之、
吉野内科・神経内科医院院長 吉野英氏、
井上春成賞委員会委員長 濱口道成氏

ラジカット注30r
ラジカット注30r

ラジカット点滴静注バッグ30r
ラジカット点滴静注バッグ30r

 井上春成賞は、大学、研究機関等の独創的な研究成果をもとにして企業が開発、企業化した技術であって、わが国科学技術の進展に寄与し、経済の発展、福祉の向上に貢献したものの中から特に優れたものについて、研究者および企業を表彰するものです。

 エダラボン(国内製品名:ラジカット®)は、脳梗塞などで細胞が障害される際の因子の一つである酸化ストレスを消去することで神経保護作用を有し、2001年に日本国内で脳梗塞急性期の治療薬として世界で最初に実用化に成功した当社創製のフリーラジカルスカベンジャー医薬品です。

 今回、吉野先生(当時:国立精神神経センター国府台病院)が企業に先駆けて実施したエダラボンのALS治療臨床研究と、専門医として吉野先生にもご参加いただいた当社実施の臨床試験によって、世界で初めて日常生活機能と生活の質(QOL)の指標で統計学的に有意な進行抑制を示す*2 ALS治療薬が誕生したこと、さらに、そのドラッグリポジショニングの成功は国内でのみ使用されていたエダラボンを、米国および韓国の患者さんにもお届けすることができるようになり、その価値を欧州にも拡げる努力を続けていることが高く評価されました。
 今回の井上春成賞の受賞は、難病治療薬の研究開発において大きな励みとなるとともに、難病に対する創薬が今後さらに促進、発展することに寄与するものと期待しています。
 当社は、今後もALSと闘う国内外の患者さんや患者さんを取り巻く方々に、ALS治療薬としてのエダラボンをお届けできるよう努めてまいります。



【補足説明】
*1
ALSは、運動神経が選択的に変性・消失し、四肢、顔、呼吸筋等の全身の筋力低下と筋萎縮が進行性に起こる原因不明の神経変性疾患です。初期症状だけでは他の病気と区別がつきにくく、ALSと診断されるまでに12-14か月ほどかかることもあります(Kano O et al. BMC Neurology 13: 19, 2013)。ALSは人種や民族的背景に関連なく、病率は10万人に2人程度と言われています。ALSの発症にはさまざまな原因が考えられていますが、まだ結論は出ていません。しかし、遺伝子異常、酸化ストレスやグルタミン酸過剰による神経障害といった原因が提唱され、近年は遺伝子研究をはじめとする基礎研究等、めざましい進展を見せています。

*2
The Writing Group on behalf of the Edaravone (MCI-186) ALS 19 Study Group. Safety and efficacy of edaravone in well-defined patients with amyotrophic lateral sclerosis: a randomised, double-blind, placebo-controlled trial. Lancet Neurol. 2017;16:505-12.


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