コロナ禍におけるサステナビリティの取り組み
新型コロナウイルスの感染拡大により、私たちの生活や経済活動は大きな影響を受けています。当社グループは、医薬品を安定供給するために必要な機能を中心に、コロナ肺炎等の感染症対応を考慮したBCPへの改定、人事制度の見直しやネットワーク環境の整備、働き方改革の推進、研究/開発/営業スタイルの見直しを行い、従業員の安全を確保したうえで事業を継続し、「医薬品安定供給」の使命を全うしていきます。また、当社グループの強みを活かした取り組みを推進するとともに、状況の変化に応じて、各種支援も実施しています。
取り組みの詳細はこちらからもご覧いただけます。
医薬品の安定供給について
当社では、高品質な医薬品を安定的にお届けすることを重要な使命と考えております。医薬品の生産、調達、流通に関する業務を関係会社・取引先と緊密に連携を取りながら、要継続業務として感染拡大防止に配慮したうえで継続し、安定供給に努めております。
現時点で新型コロナウイルス感染症が原因で安定供給に支障をきたしている製品はございません。今後も国内外の感染状況を注視しながら、安定供給維持に努めてまいります。
各種支援活動
難病患者団体および支援団体17団体に対する事業継続支援
各所で急速にオンライン化が進むなか、特に、患者さんとその家族は、感染による重症化リスクから対面での活動が難しく、不安や孤立感がいっそう高まる状況にあります。当社は、難病患者団体および支援団体17団体に対し、コロナ禍においても事業活動を継続できるよう、オンライン環境の充実を目的に、事業遂行に必要となる情報機器類(パソコンやタブレット端末等)や周辺機器類(カメラ・スピーカー等)の購入費用を支援しました。各団体からは大変喜ばれ、オンライン化の促進に活用いただきました。

感染拡大防止に対する支援活動
当社グループは、事業を展開する感染拡大地域に対して、さまざまな取り組みを行っています。以下、一部ご紹介します。
国内拠点の取り組み
- 寄付を通じた支援
- 田辺三菱製薬は、天津田辺製薬、田辺三菱製薬研発(北京)とともに、中国における新型コロナウイルス対策への支援として、義援金100万元(日本円で約1,600万円)を、中国赤十字基金会を通じて寄付しました。さらに、田辺三菱製薬は、従業員から寄付を募り、会社と労働組合が同額を寄付するマッチングギフトを実施し、総額250万円を公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンを通じて寄付しました。

- マスクの提供
- 本社を構える大阪府が感染拡大に備えて医療用品の確保を進めていることを受け、備蓄のなかから防護マスクN95を2000枚寄付したほか、行政や各種団体にも防護マスクN95やサージカルマスクなどを寄付しました。



- 田辺三菱製薬工場(小野田工場)
- 近隣住民337世帯へ感染予防対策グッズ(マスク・手指消毒液など)を贈呈しました。
小野田工場では、微酸性電解水を原薬棟で自製して消毒作業に活用しています。工場のある山陽小野田市からの要請に基づき、地域の皆さまの消毒・清掃用としてお使いいただくため、微酸性電解水約1万3,900L(2020年3月~10月)を山陽小野田市役所に提供しました。

- 一人ひとりの感染拡大防止への取り組み
- 田辺三菱製薬のシンボルマークである「手のひら」を活かし、「いま、あなたの手にできること」と題して、わかりやすく、また親しみやすく手洗いを呼びかける感染症予防広告を展開しています。会社ホームページに掲載している手のイラストは、ご家庭の洗面所などに掲示いただけるデザインになっています。第一線で感染症の治療にあたる医療関係者の皆さまへの敬意と支持、および私たち製薬会社の社会的使命を伝えるとともに、ご家庭での感染症予防を呼びかけます。
海外拠点の取り組み
海外の子会社においても、各国のニーズに応じて、寄付金や防護服、マスクの提供、ボランティアなどを行っています。以下、一部ご紹介します。
- ミツビシ タナベ ファーマ インドネシア
- 医療従事者や近隣住民向けに寄付金やマスク、手袋、防護服、赤外線温度計の支援を行ったほか、要請に基づき病院へ医薬品を提供しました。


- 天津田辺製薬
- 極寒の冬、新型コロナウイルス感染症の防疫作業に従事される医療従事者をはじめ関係者の皆さんへの防寒支援として、ダウンジャケットを提供しました。

- ミツビシ タナベ ファーマ ヨーロッパ
- イギリスの国民保健サービス(NHS:National Health Service)のためにアドミ関連のサポートを行う従業員のボランティア活動を後押ししました。