CSOメッセージ

社会課題の解決にむけた企業活動を通じて、当社の成長と持続可能な社会を
実現します。

田辺三菱製薬グループは、2021年度から始まる中期経営計画21-25を策定するにあたり、改めて当社グループが未来の社会でどうあるべきか、どのような価値を提供できるかについて見つめ直しました。その結果、これまでの企業理念をMISSIONに変更し、「病と向き合うすべての人に、希望ある選択肢を。」を掲げました。そして、MISSIONを実現するために、私たちが2030年にめざす企業像として設定したものがVISION 30「一人ひとりに最適な医療を届けるヘルスケアカンパニー」です。新中計はVISION 30を実現するための前半5年間と位置づけ、この間に何を達成すれば良いかという視点で策定しました。

新たなMISSON、VISION 30、中期経営計画21-25を策定する過程において、現在~未来における社会課題を捉え、企業活動を通じてそれら課題を解決していくことが、当社および社会の持続的成長に欠かせないことを改めて確認する機会となりました。

また、MISSION、VISION 30は三菱ケミカルホールディングス(MCHC)グループが掲げるKAITEKIのコンセプトとも繋がっています。当社はMCHCグループのヘルスケア事業を担う中核会社として、「病と向き合うすべての人に、希望ある選択肢」をお届けすることで、KAITEKIの実現に貢献していきます。

MISSION、VISION 30、中期経営計画21-25を策定する中で、当社が取り組むべき重要課題(マテリアリティ)についても見直しを行い、新たに2つの項目を追加しました。

CSO

まず一つ目が「医療アクセスの向上」です。医療アクセスに関わる課題の解決には、医薬品や医療サービスを必要としている人々(特に開発途上国)に届ける取り組みが重要で、製薬企業の貢献が強く求められています。当社の取り組みについてはサステナビリティサイト等でご紹介してきましたが、改めてその課題を認識し、強く推進していくためにマテリアリティの一項目に据えました。これを端緒に、当社が最も効果的に貢献できる分野・手段について議論を行い、難病・希少疾病ならびに開発途上国に蔓延する感染症への取り組みを重点分野として位置付けました。

二つ目として、「環境に配慮した事業推進」を追加しました。従来、製薬産業は環境負荷が低いとされてきましたが、ますます深刻化する環境問題について、これまで以上に積極的に取組んでいくという意思を表したものです。MCHCグループで最も重要視する課題のひとつでもあり、グループ一丸となって取り組んで参ります。

この他、「ステークホルダーとの対話と信頼される情報開示」については、「ステークホルダーエンゲージメント」という名称に変更しました。当社はVISION 30で掲げた新たな提供価値を実現するため、「プレシジョンメディシン」、「アラウンドピルソリューション」に挑戦していくことを新中計の成長戦略骨子としました。ニーズに合致した新しいソリューションを提供していくには、ステークホルダーの声を聞き、パートナーとの協業を積極的に推進することが必要です。社内外のステークホルダーに寄り添い、そのつながりや関わりを大切にし、共に成長していくことの重要性を示すために、エンゲージメントという言葉を用いました。私たちはこれらマテリアリティの進捗を把握すると共に、社外の方にも当社の取り組みをご理解頂くため、マテリアリティに対するモニタリング指標を設定し、21年度実績から公開していきます。

新たなMISSION、VISION 30のもと、中期経営計画21-25が始動するという節目の年になりますが、持続可能な社会の実現に貢献することが当社の成長に不可欠であるという思いを再度、胸に刻み、企業活動に取り組んでいきます。

常務執行役員 CSO
田中 栄治