田辺三菱製薬のニュースは、当社関連の最新情報をステークホルダーの皆様にお伝えするために実施しています。医療用医薬品や開発品の情報を含む場合がありますが、報道関係者等への情報提供を目的としたものであり、これらはプロモーションや広告、医学的なアドバイス等を目的とするものではありません。

ニュースリリース アナフォア社とのアトリマー技術(機能性タンパク質)に関する共同研究開始のお知らせ

2010年12月14日

 田辺三菱製薬株式会社(本社:大阪市、代表取締役社長:土屋 裕弘)は、このたび、アナフォア社(本社:米国・カリフォルニア州、最高経営責任者:キャサリン・ボーディッシュ)と、同社が有するアトリマー(Atrimer™)技術に基づく共同研究について、基本合意契約を締結し、当該研究を開始しましたのでお知らせいたします。

 アトリマーはアナフォア社が開発した次世代バイオロジクス技術によって作り出される機能性タンパク質であり、様々な治療薬として期待されます。本契約に基づき、当社および米国研究子会社であるタナベ・リサーチラボラトリーズU.S.A.(米国カリフォルニア州サンディエゴ、以下「TRL」)は、アナフォア社とアトリマーの共同研究を進め、関節リウマチ、炎症性腸疾患、乾癬などの自己免疫疾患を対象とした治療薬の創製を目指します。

 TRLは米国カリフォルニア州サンディエゴに立地する研究施設であることから、同地域におけるバイオロジクスに関連する技術集積、ならびに周りに多数存在する研究機関との協業の可能性を考慮して、その研究対象を低分子化合物からバイオロジクスへ転換することを2010年1月に決定しました。このたびの共同研究を機にバイオロジクスを対象とする研究を本格化し、新規研究プロジェクトの推進を加速していきます。

( ご参考 )

アトリマー(Atrimer™)について
アナフォア社のアトリマーは、ヒト由来のタンパク質、テトラネクチンを基に作られています。テトラネクチンの3つの結合領域は、その立体構造を変化させることによって、どのような目標に対しても結合することが出来るとされています。アナフォア社はこの結合領域を系統的に変化させた1011を超えるアトリマーのライブラリーを構築する技術を有しています。アトリマーは3つの結合領域を駆使した強力な結合能力を用いて、標的蛋白に結合することにより、アゴニスト作用あるいはアンタゴニスト作用を示すことが出来るとされています。
アナフォア社について
アナフォア社は、アンメット・メディカル・ニーズを充足させる新しいクラスのバイオ医薬を開発している米国のバイオ・ベンチャーです。アナフォア社は免疫と癌の分野に焦点をあてており、これらの分野の複数の標的に対して開発を進めています。
会社名 Anaphore, Inc.
所在地 10931.N Torrey Pines Road, Suite 101, La Jolla, San Diego, CA
設立 2008年
代表者 Katherine S. Bowdish, Ph.D., Chief Executive Officer
従業員 約30名
タナベ・リサーチラボラトリーズU.S.A.について
タナベ リサーチ ラボラトリーズ U.S.A.(TRL)は米国カリフォルニア州サンディエゴにある、田辺三菱製薬の研究子会社です。創立20周年を迎える本年、バイオロジクスの創薬に特化した研究所として再出発し、自己免疫疾患分野における創薬を目指しております。
会社名 Tanabe Research Laboratories U.S.A., Inc.
所在地 4540 Towne Centre Court, San Diego, CA
設立 1990年
代表者 代表取締役社長 山田昌樹
従業員 約13名

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