田辺三菱製薬のニュースは、当社関連の最新情報をステークホルダーの皆様にお伝えするために実施しています。医療用医薬品や開発品の情報を含む場合がありますが、報道関係者等への情報提供を目的としたものであり、これらはプロモーションや広告、医学的なアドバイス等を目的とするものではありません。

ニュースリリース 2型糖尿病治療剤 カナグリフロジン(TA-7284)について台湾における糖尿病性腎症の承認取得のお知らせ

2021年2月26日

 田辺三菱製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:上野裕明、以下「田辺三菱製薬」)は、2型糖尿病治療剤「CANAGLU®」(以下、「カナグル」、国際一般名:カナグリフロジン、日本製品名:「カナグル®錠100mg」)について、連結子会社である台田薬品股份有限公司(本社:台湾 台北市、代表 総経理:朱宏祥/Tony Chu、以下、「台田薬品」)が、台湾における糖尿病性腎症の新規効能の承認を2月1日に取得しましたので、お知らせします。

 今回、効能追加となった糖尿病性腎症は、糖尿病の三大合併症の1つであり、腎臓の血管障害に起因して腎機能低下を引き起こし、最終的には透析療法を要する疾患です。糖尿病の患者数の増加に伴い、本疾患の患者数も増えており、透析療法を導入する最大の原因となっています。これを改善するための治療法を開発することは、患者さんのQOLのみならず、医療経済的な観点からも重要な課題となっています。

 カナグルは、当社オリジンの2型糖尿病治療剤であり、台湾においては2017年3月に承認を取得し、2018年3月より販売を開始しています。
 糖尿病性腎症の適応としては、本剤の導出先企業によって、既に世界49か国以上で承認を受けており、日本においては、当社が現在、第3相臨床試験を実施中です。

 台田薬品は1987年の設立以来構築してきた生活習慣病領域の基盤を活用して、カナグルを提供することによって、2型糖尿病患者さんの治療に貢献してまいりました。台湾では、末期腎不全(ESRD)の発症率ならびに有病率が世界第一位*であり、透析費用は医療財政に大きな影響を与えています。また、糖尿病患者も220万人を超え近年増加傾向にある*ことから、糖尿病性腎症は一刻も早く解決すべき課題となっています。

 当社グループは、増加傾向にある世界の糖尿病患者さんに対して、治療の選択肢を提供することで、患者さんの生活の質を高められるよう努めてまいります。

  • * 2019 Taiwan Clinical Practice Guideline for Diabetic Kidney.

◆参考◆

■カナグリフロジン(日本製品名:カナグル®錠100mg)について
2型糖尿病治療剤「カナグリフロジン」(国際一般名:カナグリフロジン、日本製品名:「カナグル®錠100mg」)は、田辺三菱製薬が創製した世界初の経口SGLT(ナトリウム-グルコース共輸送体)阻害物質T-1095をルーツとする日本発のSGLT2阻害剤です。本剤は、腎臓の尿細管において糖の再吸収に関与するトランスポーターであるSGLT2を阻害することで、糖の再吸収を抑制、尿中に過剰な糖を排泄し、優れた血糖低下作用を示す薬剤です。日本では、2014年7月に製造販売承認取得し、台湾においても2017年3月に承認を取得しています。

■台田薬品(台田薬品股份有限公司/ Tai Tien Pharmaceuticals Co., Ltd)
台田薬品は1987年に台北市に設立され、ヘルベッサー®やコンコール®(日本名:メインテート®)、リバロ®などを販売してまいりました。特に、主力である生活習慣病領域の基盤を活用して、カナグル®の発売を機に、台湾の2型糖尿病患者さんの治療に貢献しています。



田辺三菱製薬株式会社 広報部

(お問合せ先)報道関係者の皆様 TEL:06-6205-5119

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