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ニュースリリース 高リン血症治療薬「BindRen®」 ドイツ、オーストリアにおける販売開始に関するお知らせ

2013年4月3日

 田辺三菱製薬株式会社(本社:大阪市、代表取締役社長:土屋 裕弘)は、このたび、当社の連結子会社であるミツビシ ファーマ ドイツ(Mitsubishi Pharma Deutschland GmbH.、本社:ドイツ デュッセルドルフ、以下「MPD」)が、ドイツとオーストリアにおいて、リン吸収阻害剤「BindRen®(ビンドレン)*」(一般名:コレスチラン)の販売を開始しましたのでお知らせいたします。

 腎機能の低下している患者さんでは、腎臓からリンを十分に尿中に排泄することができず、体内にリンが蓄積し、高リン血症を発症します。高リン血症が持続すると二次性副甲状腺機能亢進症、骨折しやすいなどの腎性骨症の発症確率が高まります。更に、リンがカルシウムと結合し、血管壁や心臓・肺などの内臓、関節周囲などに石灰沈着し、心血管疾患のリスクにもなります。

 本剤は、経口の陰イオン交換樹脂製剤で、消化管でリン酸を吸着し、排泄することで血清リン値を低下させ、透析中の慢性腎不全患者さんにおける高リン血症を改善することが確認されています。また、本剤の消化管における胆汁酸吸着によるLDLコレステロール低下作用及びHbA1c低下作用、さらに血清尿酸低下作用が認められました。主な副作用として、悪心、嘔吐、消化不良などが報告されています。

 本剤は、連結子会社であるミツビシファーマヨーロッパ(Mitsubishi Pharma Europe, Ltd.、本社:英国 ロンドン、以下「MPE」)が、「血液または腹膜透析施術中の慢性腎不全患者(成人)における高リン血症治療薬」として欧州で開発を進め、2013年1月に販売承認を取得し、MPEの販売子会社であるMPDを通じドイツ、オーストリアにおける販売準備を進めてきました。今後、英国など欧州各国で、順次、上市する予定です。

 田辺三菱製薬は、BindRen®を欧州事業展開における腎領域の重要な製品と位置づけ、本剤の提供を通じて、ドイツをはじめとする欧州における販売基盤を確立するとともに、慢性腎臓病の患者さんのQOL向上に貢献してまいります。

  • *国内では、高コレステロール血症治療薬として製品名「コレバイン®」で1999年より販売中

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