田辺三菱製薬のニュースは、当社関連の最新情報をステークホルダーの皆様にお伝えするために実施しています。医療用医薬品や開発品の情報を含む場合がありますが、報道関係者等への情報提供を目的としたものであり、これらはプロモーションや広告、医学的なアドバイス等を目的とするものではありません。

ニュースリリース 2型糖尿病治療薬 SGLT2阻害剤「TA-7284(一般名:カナグリフロジン)」国内での製造販売承認申請に関するお知らせ

2013年5月27日

 田辺三菱製薬株式会社(本社:大阪市、代表取締役社長:土屋 裕弘)は、SGLT2阻害剤「TA-7284(一般名:カナグリフロジン)」について、このたび、2型糖尿病を適応症として厚生労働省に製造販売承認申請を行いましたので、お知らせします。

 カナグリフロジンは、当社が創製した新規作用機序を有する経口の2型糖尿病治療薬です。腎臓は血糖値の恒常性維持に重要な役割を担っていますが、2型糖尿病では腎臓における糖の再吸収が亢進しており、高血糖の維持・進展に関係していると考えられています。本剤は、腎臓の尿細管において糖の再吸収に関与するトランスポーターであるSGLT2(ナトリウム-グルコース共輸送体2)を阻害することで、糖の再吸収を抑制、尿中に過剰な糖を排泄し、血糖コントロールを改善する薬剤です。

 本剤は、国内および海外の第3相試験において11,000名を超える2型糖尿病患者さんを対象に有効性、安全性が検討されました。これらには、運動療法・食事療法で血糖コントロールが不十分な患者さんを対象とした単独療法試験およびDPP-4阻害剤やインスリンなど他の血糖降下薬との併用療法試験のほか、腎機能低下、高齢、心血管系疾患合併など、様々な背景を有する患者さんにおける検討が含まれています。

 海外では、本剤の導出先であるヤンセン・ファーマシューティカルズ(米国ニュージャージー州ラリタン市)が成人の2型糖尿病患者の治療薬「INVOKANA(製品名)」として、2013年3月に、米国食品医薬品局 (FDA: the U.S. Food and Drug Administration)より販売許可を取得しました。欧州においては、現在承認申請中です。

 田辺三菱製薬は、本剤の供給を通じて、2型糖尿病治療における新たな選択肢を提供し、糖尿病と闘う患者さんへより一層貢献することをめざします。

ニュース2013年に戻る

このサイトでは、より良いコンテンツの提供を目的にクッキーを使用しています。サイトの閲覧を続けることでクッキーの使用に同意したことになります。
プライバシーポリシー