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ニュースリリース 視神経脊髄炎関連疾患治療薬イネビリズマブに関する米国ビエラ・バイオ社とのライセンス契約締結のお知らせ

2019年10月9日

 田辺三菱製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:三津家正之、以下「田辺三菱製薬」)は、このたび、ビエラ・バイオ社(本社:米国メリーランド州)が視神経脊髄炎関連疾患(Neuromyelitis Optica Spectrum Disorders、以下「NMOSD」)の治療薬として開発中であるイネビリズマブ(Inebilizumab、一般名)の導入に関してライセンス契約を締結しました。

 本契約に基づき、当社は、ビエラ・バイオ社に対して、本契約に伴う契約一時金として30百万ドル(約32億円)と開発の進捗に応じたマイルストンを支払います。また、製品上市後には販売額に応じたロイヤリティを支払います。

 イネビリズマブは、抗体を産生する形質芽細胞や形質細胞を含むB細胞の表面に発現するCD19というタンパク質に高い親和性をもつヒト化抗CD19モノクローナル抗体製剤です。イネビリズマブがCD19に結合することにより、これらの細胞を循環血液中から速やかに除去します。本剤はビエラ・バイオ社によって開発中であり、製造販売承認はまだ得られていません。

 NMOSDはまれで致命的な中枢神経系の自己免疫疾患です。身体の免疫システムが健康な細胞(一般的には視神経および脊髄)を攻撃し、重篤な傷害をもたらします。NMOSDは重度の筋力低下、麻痺、失明、呼吸不全、腸や膀胱の機能低下、神経障害性疼痛を引き起こします。 現在、NMOSDに対する承認された治療薬はありません。

 当社は、本契約の締結により、日本、韓国、台湾、シンガポール、インドネシア、タイ、マレーシア、フィリピン、ベトナムにおける本剤の独占的開発・販売権を取得します。

 田辺三菱製薬は、重点領域のひとつである中枢神経系疾患領域において、アンメットメディカルニーズに応える、新製品の開発に積極的に取り組んでいきます。

 <ご参考>

【ビエラ・バイオ社について】
ビエラ・バイオ社(Viela Bio, Inc.)は、米国メリーランド州ゲイザースバーグに本社を置き、炎症・自己免疫疾患を対象疾患とする医薬品の研究開発を手がけるバイオテクノロジー企業です。詳細についてはhttps://vielabio.com/をご覧ください。

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