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ニュースリリース 2型糖尿病治療剤 カナグリフロジン(TA-7284)について インドネシアにおける製造販売承認を取得
2020年10月8日
田辺三菱製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:上野裕明、以下「田辺三菱製薬」)は、2型糖尿病治療剤「CANAGLU®」(以下、「カナグル」、一般名:カナグリフロジン水和物、日本製品名:「カナグル®錠100mg」)について、連結子会社である製造販売子会社ミツビシ タナベ ファーマ インドネシアが、インドネシアにおける製造販売承認を9月18日に取得しましたので、お知らせします。
カナグリフロジンは、当社オリジンの2型糖尿病治療剤であり、日本においては、2014年7月に製造販売承認を取得し、販売しています。欧米を含めた88か国においては、本剤の導出先であるヤンセン・ファーマシューティカルズ(米国ニュージャージー州ラリタン市)が、「INVOKANA®(製品名)」として承認を受けています。
インドネシアでは、近年2型糖尿病患者さんが増加傾向にあり、今後もその傾向は続くものと推定されています。ミツビシ タナベ ファーマ インドネシアは、1970年に設立され、50年にわたりインドネシアにおいて数多くの生活習慣病に対する製品を販売してまいりました。これら製品の販売を通じて構築した事業基盤を活用し、「カナグル」の販売を機に、インドネシアの2型糖尿病患者さんの治療に貢献してまいります。
当社は、増加傾向にある世界の糖尿病患者さんに対して、治療の選択肢を提供することで、患者さんの生活の質を高められるよう努めてまいります。
カナグリフロジン(日本製品名:カナグル®錠100mg)について
2型糖尿病治療剤「カナグリフロジン」(一般名:カナグリフロジン水和物、日本製品名:「カナグル®錠100mg」)は、田辺三菱製薬が創製した世界初の経口SGLT(ナトリウム-グルコース共輸送体)阻害物質T-1095をルーツとする日本発のSGLT2阻害剤です。本剤は、腎臓の尿細管において糖の再吸収に関与するトランスポーターであるSGLT2を阻害することで、糖の再吸収を抑制、尿中に過剰な糖を排泄し、優れた血糖低下作用を示す薬剤です。日本では、2014年7月に製造販売承認取得し、台湾においても2017年3月に承認を取得しています。
本剤は、国内および海外の11,000名を超える2型糖尿病患者さんを対象に実施した第3相試験において、有効性、安全性が確認されており、これら試験には、単独療法試験および他の血糖降下薬との併用療法試験のほか、腎機能低下、高齢、心血管疾患合併など、様々な背景を有する患者さんにおける検討が含まれています。
ミツビシ タナベ ファーマ インドネシア(PT Mitsubishi Tanabe Pharma Indonesia)
ミツビシ タナベ ファーマ インドネシアは1970年7月に設立されました。ジャカルタに本社、インドネシア全国13箇所に販売拠点、バンドンに生産拠点を有し、インドネシア国内向けに製造販売を行っています。50年にわたりインドネシアで事業を展開しており、これまでヘルベッサー®、タナプレス®(日本製品名:タナトリル®)、リバロ®など数多くの生活習慣病に対する製品を販売してまいりました。これら製品の販売を通じて構築した事業基盤を活用し、「カナグル」の販売を通して、インドネシアの2型糖尿病患者さんの治療に貢献してまいります。また、ミツビシ タナベ ファーマ インドネシアは、アセアン各国に加え、香港、スリランカ、ブラジル、パキスタンなどに製品を供給しており、生産能力の増強、さらなる品質の向上を目的に、バンドンに新製剤棟を建設し、2015年1月より稼働を開始しています。
田辺三菱製薬株式会社 広報部
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