田辺三菱製薬のニュースは、当社関連の最新情報をステークホルダーの皆様にお伝えするために実施しています。医療用医薬品や開発品の情報を含む場合がありますが、報道関係者等への情報提供を目的としたものであり、これらはプロモーションや広告、医学的なアドバイス等を目的とするものではありません。

ニュースリリース MISSION、VISION 30、中期経営計画21-25の策定 -病と向き合うすべての人に、希望ある選択肢を。-

2021年3月3日

  • 未来の社会課題の解決に向けた田辺三菱製薬の存在意義と2030年のめざす姿を示すMISSION、VISION 30を策定
  • VISION 30を実現するための前半5年の中期経営計画21-25を策定
  • プレシジョンメディシンとアラウンドピルソリューションに取り組みVISION 30を実現する

 田辺三菱製薬株式会社(本社:大阪市、代表取締役社長:上野裕明、以下「当社」)は、これまで当社が成し遂げてきたこと、そして、これからのヘルスケアを考え、当社が未来の社会でどうあるべきかを見つめ直し、このたび、「企業理念」に代わるものとして「MISSION」を、そして2030年のめざす姿として「VISION 30」を策定しました。また、「VISION 30」を実現するための基盤を確立するため、2025年度を最終年度とする「中期経営計画21-25」を策定しました。

1.MISSION、VISION 30の策定

(1)MISSION:病と向き合うすべての人に、希望ある選択肢を。

 創業300年以上の歴史の中で、当社の強み、存在意義は、治らないをなくすだけでなく、希望のある選択肢をつくり出してきた粘り強い創薬力、発想力です。そして、未来のヘルスケアニーズの変化を考えたとき、病に向き合う人の希望は「薬」だけではない時代が来ます。この、当社の強みとこれからのヘルスケアを紡いだとき、今まさに病と向き合っている人たち、またこれから病に向き合うかもしれない人たちも含めて、希望ある選択肢を届けていくことが当社の新たなMISSIONであるとの結論に至りました。この新たなMISSIONを指針として、当社は事業活動を展開します。

(2)VISION 30:一人ひとりに最適な医療を届けるヘルスケアカンパニー

 MISSIONを見据えたとき、2030年のヘルスケアに求められるのは、「医療の現場が病院だけでなく在宅へと拡がり、患者さんとご家族の満足度が重視される中、日々の生活に溶け込んだトータルケア」であると考えました。VISION 30のもと、当社はいつも患者さんとご家族に寄り添い、治療薬に加え、様々なソリューションを届けます。私たちが提供していく価値は、以下の3つです。

  • 疾患の詳細な解析により、最適な患者層へ治療満足度の高い薬剤を提供します
  • 予防・未病、重症化予防、予後にも目を向け、ソリューションを提供します
  • 健康医療データの収集・解析により、治療薬とソリューションの価値を向上させます

 今般、新たに策定したMISSION、VISION 30を通じて、今後も三菱ケミカルホールディングスグループがめざす「KAITEKI実現」に貢献していきます。



2.2030年に向けた成長戦略骨子 -プレシジョンメディシンとアラウンドピルソリューション-

 VISION 30実現にむけた成長戦略骨子は、「プレシジョンメディシン」と「アラウンドピルソリューション」です。「プレシジョンメディシン」では、有効性と安全性が高い患者層をあらかじめ特定し、最適な患者層へ治療満足度の高い薬剤をお届けします。また、治療だけでなく、予防・未病、重症化予防、予後にも目を向け、治療薬を起点に患者さんの困りごとに応える「アラウンドピルソリューション」を展開し、患者さんとご家族の生活の質の向上に貢献します。この2つのソリューションを通し、健康医療データを収集・解析し、治療薬とソリューションの価値を向上させ、中枢神経や免疫炎症などの領域で『この疾患のことなら田辺三菱製薬』と呼ばれる強みを築き上げます。

3.中期経営計画21-25について

基本方針:
VISION 30に向けた変革期として、成長戦略を実現するための基盤を確立するため、研究開発、事業展開、経営基盤の3つの観点で経営に取り組む。
期間:
2021年4月~2026年3月(5年間)
【研究開発】

<中枢神経・免疫炎症領域中心にプレシジョンメディシンを実現。ワクチン領域に注力し、予防医療に貢献>

  • 中枢神経領域では、ラジカヴァの研究開発によるノウハウ・情報が多い筋萎縮性側索硬化症(ALS)を入口に、原因遺伝子や病態生理が共通する神経難病に対し、疾患の遺伝子をいち早く特定し、新たなモダリティに挑戦します。また、パーキンソン病の治療に向け、現在、開発を推進しているND0612に代表されるデザインドファーマ(医薬品とデバイスの組み合わせ製剤)も展開していきます。
  • 免疫炎症領域では、全身性強皮症や全身性エリテマトーデスのように病態が多様で、未だ有効な治療薬のない疾患を中心に患者さんを層別したフェノタイプ創薬に挑戦します。
  • ワクチン領域では、メディカゴ社のVLPワクチンで社会課題であるCOVID-19の予防に挑戦し、国内においてはBIKENグループとともにMT-2355(5種混合ワクチン)の上市をはじめ、感染症予防に貢献していきます。
【事業展開】

<米日を中心とした事業強化と新たな顧客接点の確立に向けてアラウンドピルソリューションを展開>

  • 米国は今後の成長を期待する地域として位置付け、ラジカヴァ/MT-1186、MT-7117(Dersimelagon)の価値最大化策、アラウンドピルソリューションの提供を通じ、事業基盤の強化と新たな顧客接点を構築します。また、ND0612の上市に向けた準備を進め、成長ドライバーの確立をめざします。
  • 日本においては、マザーマーケットとして維持するため、今ある重点疾患領域の糖尿病・腎、免疫炎症、中枢神経、ワクチンでの基盤を深掘し、新たな基盤への面拡を行います。また、重点品、上市予定である6つの開発品の製品価値最大化を図ります。
  • 中国・アジアでは、日米の上市製品を横展開し、グローバル自社品の価値最大化をめざします。また、事業の合理化を通じた収益力の向上と事業基盤の強化を実現します。
【経営基盤】

<VISION 30を実現する経営基盤の構築と経営資源の最適配分>

  • 組織・人材改革として、イノベーション創出に向けた、組織と人材の専門性・多様性・デジタル化を促進します。
  • 事業強化に向けた戦略的導入・提携、創薬、デジタル技術を獲得すべく多様な投資を展開します。
  • 成長戦略とバリューチェーンの生産性向上に向けたデジタル基盤を構築し、デジタルトランスフォーメーションを推進します。

詳細は 中期経営計画21-25資料をご参照ください。



 今回、2018年に特定した7つのマテリアリティを一部見直し、8つのマテリアリティとして新たに特定しました。MISSION、VISION 30を実現するため、そして成長戦略を推進し、希望ある選択肢を届けるため、これらのマテリアリティに取り組んでいきます。

<8つのマテリアリティ>

  • 新たな価値を持つ医薬品・医療サービスの創製
  • 製品の品質保証と安定供給
  • 製品の適正使用の推進
  • 医療アクセスの向上*
  • ステークホルダーエンゲージメント*
  • 従業員の健康と多様性の尊重
  • 環境に配慮した事業推進*
  • 倫理的で公正・誠実な事業活動
  • * 2018年特定のマテリアリティから、変更・追加した項目
関連情報


田辺三菱製薬株式会社 広報部

(お問合せ先)報道関係者の皆様 TEL:06-6205-5119

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