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ニュースリリース

田辺三菱製薬とDNDiによる顧みられない熱帯病(シャーガス病、リーシュマニア症)治療薬の共同研究に対し、グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)から資金助成-開発途上国に蔓延する感染症の治療をめざして-

2021年3月31日

 田辺三菱製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:上野裕明、以下「田辺三菱製薬」)は、公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(Global Health Innovative Technology Fund、以下「GHIT Fund」)から助成を受け、非営利の医薬品開発に取り組む国際的な組織である「顧みられない病気の新薬開発イニシアティブ」(Drugs for Neglected Diseases initiative(以下「DNDi」)と共に、シャーガス病およびリーシュマニア症を標的としたリード化合物の創薬研究を、2021年4月より開始しますので、お知らせします。

 田辺三菱製薬とDNDiは、 GHIT Fundの資金を活用したこれらの疾患に対する化合物探索スクリーニングを2019年9月より実施し、9種のヒット化合物群の取得に成功しました。得られたヒット化合物群は創薬の次のステップとなるリード化合物探索へ進む基準を満たしたため、GHIT Fundから、新たに1.17億円の助成金を受け、リードステージの基準を満たす化合物の取得を2年間のプロジェクトの最終目的として設定しています。

 シャーガス病やリーシュマニア症は、特定の寄生虫の感染により引き起こされ、治療が行われないと死に至ることもある疾患であり、それぞれ年間に約1万人もの人々が死亡しています。既存薬は、深刻な副作用や低い忍容性、長い投与期間、痛みの伴う注射剤、価格の面等で満足度が低いと言われています。

 田辺三菱製薬は「病と向き合うすべての人に、希望ある選択肢を。」をMISSIONとして定め、事業活動を展開しており、また、“SDGsへ貢献するマテリアリティ”の中では、“医療アクセスの向上”を掲げています。当社はアンメット・メディカル・ニーズに応える医薬品の創製とともに、GHIT Fundへの参画などを通じ世界の人々の健康に貢献することで、持続可能な社会の実現に寄与していきます。

◆参考◆

  • シャーガス病について
    シャーガス病はクルーズトリパノソーマという原虫による感染症で、サシガメ(サシガメ類の昆虫)に刺咬されることで感染します。症状として急性期(1週間~数か月間)は高熱、発疹、リンパ節炎、肝脾腫、片側性眼瞼浮腫、その後は無症状で慢性期(10年~数十年後)に心筋炎、巨大結腸等の症状がみられます。シャーガス病の患者数は約600-700万人と言われています。
  • リーシュマニア症について
    リーシュマニア症は、数種類のリーシュマニア属の原虫により引き起こされ、原虫は感染したサシチョウバエが動物や人間を刺すことで広がります。この病気には三つの種類があり、内臓(最も重症化する)、皮膚(最もよくみられる)、粘膜とそれぞれ体の異なる部位で発生します。リーシュマニア症は毎年新たに約100万人以上が感染しています。
  • DNDiについて
    Drugs for Neglected Diseases initiative (DNDi) は、患者のニーズに基づき治療開発に取り組む、非営利の研究開発組織です。顧みられない病気の中でも特に、シャーガス病、リーシュマニア症、アフリカ睡眠病、フィラリア感染症 (河川盲目症)、マイセトーマ (菌腫)、小児HIV、およびC型肝炎を対象に、脆弱な環境で暮らす多くの患者に、安全で有効で、入手可能な治療を届けることを目指しています。

田辺三菱製薬株式会社 広報部

(お問合せ先)報道関係者の皆様 TEL:06-6205-5119

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