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ニュースリリース データ駆動型創薬の加速化をめざし薬物スクリーニング用AI技術を構築

2021年5月25日

 田辺三菱製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:上野裕明、以下「田辺三菱製薬」)は、データ駆動型創薬の加速化をめざし、AIベンチャー企業である株式会社HACARUS(代表取締役CEO 藤原健真、本社:京都市、以下「HACARUS」)の独自のAI技術を活用することで、新たな薬物スクリーニング用AI技術を構築しました。

 田辺三菱製薬は、これまで、大阪大学大学院基礎工学研究科・機能創成専攻 三宅淳教授らの研究グループ(現連絡先:大学院工学研究科)と共同で、ディープラーニングによる薬物スクリーニング用AI技術開発を研究し、このAI技術によって、高い知識・技術を持った研究者による事前のデータ検討なしに大規模な画像を用いた薬物評価が可能になりました。

 AI技術をさらに活用するためには「計算リソースの大規模化」と「AIのブラックボックス化」という2つの課題がありました。これら2つの課題に対し、2020年度よりHACARUSが持つ独自のAI技術の活用について検討を開始し、このたび構築した新しいAI技術が薬物スクリーニングに有用であることが分かりました。

【今回の成果】

  1. 1スパースモデリング*を活用することにより、「計算リソースの大規模化」を解消し、一薬物当たり15~40分かかっていた解析時間を、約16秒まで短縮した。
  2. 2スパース構造学習によって、薬物投与の影響を受けた画像特徴量を推定することで説明可能となり、「AIのブラックボックス化」を回避した。

 今回の成果については、将来的には、遺伝子多型に着目した薬物スクリーニングや患者iPS細胞などを用いた薬物スクリーニングに応用することで、当社が中計21-25で注力するプレシジョンメディシンの実現に貢献すると期待しています。

 田辺三菱製薬は、これからも社内外の様々な技術を活用しながら、アンメット・メディカル・ニーズが残る疾患への創薬にチャレンジしてまいります。


  • *約25年の歴史を持つ技術。始まりは諸説あるが、スタンフォード大学のRobert Tibshirani教授がLASSOを提唱したことによって、データサイエンスなどの分野で広く認知されるようになった。この間、アカデミアでは研究が進んだが、ビジネスでの実践・応用例はまだまだ少ない。

■株式会社HACARUS(ハカルス)について
HACARUSは、スパースモデリング技術をAIに応用し、少ないデータで、本当に役立つデジタルソリューションの提供をいたします。7年以上に渡り数多くの企業の問題解決に貢献してきたHACARUSならではの経験と技術力で、人の知見を資産化し、オペレーションの効率化・省人化を成功させます。データの取得から既存システムとの連携までを一貫して支援し、人間とAIが共存する未来の実現に取り組んでまいります。詳しくは https://hacarus.com/ja/ をご覧ください。

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田辺三菱製薬株式会社 コミュニケーションクロスローズ部

(お問合せ先)報道関係者の皆様 TEL:06-6205-5119

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