田辺三菱製薬のニュースは、当社関連の最新情報をステークホルダーの皆様にお伝えするために実施しています。医療用医薬品や開発品の情報を含む場合がありますが、報道関係者等への情報提供を目的としたものであり、これらはプロモーションや広告、医学的なアドバイス等を目的とするものではありません。

ニュースリリース 視神経脊髄炎スペクトラム障害治療薬 イネビリズマブ 韓国における製造販売承認を取得

2021年8月5日

 田辺三菱製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:上野 裕明、以下「田辺三菱製薬」)は、視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)治療薬「UPLIZNA injection」(以下、「ユプリズナ」、一般名:イネビリズマブ(遺伝子組換え)、日本製品名:「ユプリズナ点滴静注100mg」)について、連結子会社であるミツビシ タナベ ファーマ コリア(本社:韓国 京畿道華城市、代表取締役社長:蓬田 治)が、韓国における製造販売承認を8月5日に取得しましたのでお知らせします。

 「ユプリズナ」は、ホライゾン・セラピューティクス社(以下、「ホライゾン」)から導入した新規メカニズムのNMOSD治療薬です。米国において2020年6月にホライゾンが承認を取得し、また、日本においては、田辺三菱製薬が2021年3月に承認を取得し、6月より販売しています。

 韓国におけるNMOSDの有病率はアジアの中でも比較的高いと報告があり、近年、診断技術が向上し疾患への関心が高まるとともに、患者数が増加傾向にあります1。「ユプリズナ」は、投与間隔が半年に1回という利便性から、患者さんの生活様式にあわせた治療を可能とし、再発予防期のNMOSD患者さんに新たな治療選択肢として提供できるものと考えています。

 ミツビシ タナベ ファーマ コリアは、田辺三菱製薬が1989年に設立し、韓国に根ざした企業として30年以上にわたり事業活動を展開してきました。韓国では中枢神経領域に注力しており、筋萎縮性側索硬化症の治療薬である「ラジカット」を2016年から販売しています。また2020年には、遅発性ジスキネジアの治療薬として「バルベナジン(MT-5199)」を承認申請しています。今回、「ユプリズナ」の承認による製品ラインナップの更なる拡大を通じて、韓国での中枢神経領域における事業基盤を強化していきます。

 田辺三菱製薬は、NMOSDと闘う一人でも多くの患者さんへ治療の選択肢を届けることで、患者さんの生活の質を高められるよう努めていきます。


  • 1 Kim JE, Park SH, Han K, Kim HJ, Shin DW, Kim SM: Prevalence and incidence of neuromyelitis optica spectrum disorder and multiple sclerosis in Korea. Mult Scler. 2020; 26(14):1837-1844.

イネビリズマブについて

イネビリズマブは、ホライゾン・セラピューティクス社(旧ビエラ・バイオ社)から導入したヒト化抗CD19モノクローナル抗体です。本剤は、抗体を産生する形質芽細胞や形質細胞を含むB細胞に発現するCD19というタンパク質に結合し、CD19陽性B細胞を循環血液中から速やかに除去することで、NMOSDの再発を予防します。


視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)について

NMOSDは、重度の再発を繰り返し致命的となり得る中枢神経系の自己免疫疾患です。身体の免疫システムが、健康な細胞(一般的には視神経、脊髄および脳)を攻撃し、再発や重篤な傷害をもたらします。その結果、眼の痛みや失明、重度の筋力低下、麻痺、しびれ、腸や膀胱の機能低下および呼吸不全を引き起こします2。病態には、主に抗アクアポリン4(AQP4)抗体が関与し、NMOSD 患者さんの約73~90%で抗AQP4抗体が検出されるとされています3



ミツビシ タナベ ファーマ コリア(Mitsubishi Tanabe Pharma Korea Co., Ltd.)

ミツビシ タナベ ファーマ コリアは、1989年4月に設立した、田辺三菱製薬株式会社100%出資の韓国法人です。ミツビシ タナベ ファーマ コリアは、韓国で事業展開している外資系製薬会社の中でも数少ない開発、製造、販売の機能を持つ、韓国に根ざした会社です。


本リリースに関する報道関係者からのお問い合わせ

田辺三菱製薬株式会社 コミュニケーションクロスローズ部 TEL:06-6205-5119

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