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ニュースリリース 「多発性硬化症治療薬フィンゴリモド塩酸塩の開発」により「第5回日本医療研究開発大賞/健康・医療戦略担当大臣賞」を受賞

2021年12月27日

 田辺三菱製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:上野 裕明、以下「田辺三菱製薬」)は、「多発性硬化症治療薬フィンゴリモド塩酸塩の開発」により、第5回日本医療研究開発大賞/健康・医療戦略担当大臣賞を受賞し、12月24日に開催された表彰式にて授与されました。

 日本医療研究開発大賞は、医療分野の研究開発の推進に多大な貢献をした事例に関して、功績をたたえることにより、国民の関心と理解を深めるとともに、研究者等のインセンティブを高めるための賞で、2017年より表彰が行われています。その中で、健康・医療戦略担当大臣賞は、特に顕著な功績が認められる事例に対して、毎年1件決定されています。

賞名:
健康・医療戦略担当大臣賞
受賞者名:
田辺三菱製薬、DM三井製糖ホールディングス
タイトル:
多発性硬化症治療薬フィンゴリモド塩酸塩の開発
受賞のポイント:
冬虫夏草(生薬)由来の天然物を元に、日本発・世界初の多発性硬化症の経口治療薬を開発し、ブロックバスターとして世界中で約20万人の患者の治療に貢献した。

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左から
田辺三菱製薬 千葉健治フェロー
田辺三菱製薬 上野裕明社長
小林鷹之 健康・医療戦略担当大臣
DM三井製糖ホールディングス 森本卓社長
タイショーテクノス 佐々木重夫開発本部長

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 フィンゴリモド塩酸塩(イムセラ/ジレニア)は、これまでに、日本薬学会創薬科学賞や井上春成賞、発明協会発明賞、産学官連携功労者表彰 科学技術政策担当大臣賞、大河内記念賞、日本産業技術大賞 内閣総理大臣賞(当賞の医薬品の受賞はフィンゴリモド塩酸塩が初)など、数多くの賞を受賞しており、独創的で利便性に優れた医薬品として、世界の多発性硬化症の治療と学術の進歩、産業の発展に大きく貢献していることが評価されています。

 今回の受賞を大きな励みとして、病と向き合うすべての人に、希望ある選択肢を届けるために、今後も医薬品の研究開発に積極的に取り組んでいきます。


参考
◆受賞技術の概要
田辺三菱製薬は、故藤多哲朗京都大学名誉教授、DM三井製糖ホールディングスとともに、古来中国で秘薬として用いられてきた冬虫夏草の類縁菌を培養し活性成分の分離精製、本天然物をリードとした化学修飾を行い多発性硬化症治療薬フィンゴリモド塩酸塩の基本構造を創りました。
多発性硬化症とは、本来は病原体を攻撃するリンパ球が自分自身の神経系(脳や脊髄等の神経線維を包むミエリン鞘)を攻撃し炎症を引き起こす疾患で、本治療薬フィンゴリモドは、リンパ球の体内循環を制御し、神経系の破壊を抑制します(今回の受賞のポイントとなる新規作用機序)。日本発・世界初の経口治療薬であり、世界規模での多発性硬化症治療に大きく貢献しています。

◆田辺三菱製薬の概要
田辺三菱製薬は、1678年に創業、日本の医薬品産業発祥の地である大阪の道修町に本社を置き、医療用医薬品事業を中心とする製薬企業として、最も歴史ある老舗企業の一つです。未来のヘルスケアニーズの変化を見据え「病と向き合うすべての人に、希望ある選択肢を。」をMISSIONとして定め、事業活動を展開しています。2030年のめざす姿「一人ひとりに最適な医療を届けるヘルスケアカンパニー」をVISION 30とし、これを実現するため、中枢神経・免疫炎症領域を中心に、有効性・安全性が高い患者層を見出し、治療満足度の高い薬剤をお届けする「プレシジョンメディシン」に取り組みます。また、予防・未病、重症化予防、予後にも目を向け、治療薬を起点に患者さんの困りごとに応える「アラウンドピルソリューション」を展開しています。田辺三菱製薬は、三菱ケミカルホールディングスグループの一員です。https://www.mt-pharma.co.jp/


本リリースに関する報道関係者からのお問い合わせ

田辺三菱製薬株式会社 コミュニケーションクロスローズ部 TEL:06-6205-5119

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