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ニュースリリース 次世代化合物ライブラリーを用いた創薬基盤技術の活用に関するHitGen社との共同研究契約の進捗について

2022年2月25日

 田辺三菱製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:上野裕明、以下「田辺三菱製薬」)は、HitGen Inc.(社長兼CEO:李进(ジン・リー)、本社:中国、成都、以下「HitGen」:ヒットジェン)と創薬標的分子に対するシード化合物*¹の探索に係る共同研究契約を2018年12月に締結し、2021年12月に契約期間を満了しました。

 3年間の共同研究では、複数の創薬標的分子について、 HitGen独自の1兆種類以上の化合物から構成される次世代化合物ライブラリー(DNAタグ付きライブラリー*²:DELs)を用いて、低分子化合物で狙うことが難しいとされているアンドラッガブルターゲットに対してスクリーニングを実施し、いくつかの標的分子に対するシード化合物を獲得することができました。今後、田辺三菱製薬は、これらのシード化合物の合成展開によりヒット・リード化合物の創出を行い、2030年のめざす姿として策定した「VISION 30」実現にむけた成長戦略骨子の一つである「プレシジョンメディシン」への取り組みを進めて、画期的な治療薬の創製に向け、創薬研究を進めていきます。

 田辺三菱製薬は、今後も様々なパートナーとのオープンイノベーションを活用し、アンメット・メディカル・ニーズに応える革新的な医薬品創製にチャレンジしてまいります。


  • *1シード化合物
    ターゲットとなる創薬標的分子と結合する化合物のこと。医薬品は、創薬から開発候補品になるまで、シード化合物からスタートし、ヒット化合物(創薬標的分子に対して活性が認められる化合物)、リード化合物(活性が認められ、医薬品として適切な性質を持つ化合物)となり、医薬品への開発に進んでいきます。
  • *2DNAタグ付きライブラリーについて
    DNAタグ付き ライブラリーはDNAエンコードライブラリー(DNA Encoded Library (DEL))とも呼ばれる構造多様性を持つ化合物ライブラリーです。化合物ごとにデオキシリボ核酸(DNA)で標識することで化学構造の同定を可能にします。シード化合物は医薬品として望ましい物理化学的性質を持ち、リード展開や最適化を容易にします。
HitGen Inc.について

HitGenは2012年に創業、中国成都市に本社を置き、英国ケンブリッジや米国ヒューストンに子会社を有するバイオテクノロジー企業であり、2020年4月に上海証券取引所に上場しています(688222.SH)。HitGenは、DNAエンコードライブラリー(DEL)の合成およびスクリーニング、フラグメント創薬(fragment-based drug discovery (FBDD))および構造ベース創薬(structure-based drug design (SBDD))を中心とした低分子および核酸医薬品の創薬研究プラットフォームを確立しています。HitGenのDELは現在1兆以上の新規かつドラッグライクな低分子および大環状化合物を含有しています。これらの化合物は、汎用性の高い化学反応により設計された数千の異なる骨格から構成されており、新規創薬標的を含む様々な創薬標的に対して低分子リード化合物取得における有用性が示されています。詳細は、+86-28-85197385, +1-508-840-9646またはウェブサイト www.hitgen.com をご参照ください。


本リリースに関する報道関係者からのお問い合わせ

田辺三菱製薬株式会社 コミュニケーションクロスローズ部 TEL:06-6205-5119

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