田辺三菱製薬のニュースは、当社関連の最新情報をステークホルダーの皆様にお伝えするために実施しています。医療用医薬品や開発品の情報を含む場合がありますが、報道関係者等への情報提供を目的としたものであり、これらはプロモーションや広告、医学的なアドバイス等を目的とするものではありません。

ニュースリリース 肥満症に対するチルゼパチド 承認申請および日本における販売提携のお知らせ

2024年5月8日

日本イーライリリー株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長:シモーネ・トムセン、以下、日本イーライリリー)と田辺三菱製薬株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役:辻村 明広、以下、田辺三菱製薬)は、肥満症に対するチルゼパチド(以下、「本剤」)について、日本イーライリリーが規制当局に承認申請済みであること、および両社で日本における販売提携を行うことをお知らせいたします。

両社の販売提携契約に基づき、同一化合物であり、2023年から両社にて販売提携を行っている持続性GIP/GLP-1受容体作動薬「マンジャロ®皮下注」(一般名:チルゼパチド、以下、「マンジャロ」)と同様に、本剤の製造販売承認は日本イーライリリーが取得し、承認取得後の流通・販売を田辺三菱製薬が行います。医療関係者への情報提供活動は両社共同で行います。

日本イーライリリーと田辺三菱製薬は、マンジャロおよび本剤の販売提携を通じてこれまで以上に緊密に協業し、日本の2型糖尿病や肥満症とともに歩む方々のより豊かな人生のため、医療の更なる前進に貢献できるよう努めてまいります。


チルゼパチドについて

チルゼパチドは、グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)とグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)の二つの受容体に単一分子として作用する世界初の持続性GIP/GLP-1受容体作動薬です。本剤の構造は、天然GIPペプチド配列をベースとした単一分子ですが、GLP-1受容体にも結合するように改変されており、選択的に長時間作用します。日本では、2023年4月に2型糖尿病治療薬「マンジャロ®皮下注」として新発売し、2.5mgから15mgまでの6規格を販売しています。肥満症治療薬としては、2023年11月に米国において承認され、ZepboundTMの製品名で発売されています。

肥満症について

日本における「肥満」は、脂肪組織に脂肪が過剰に蓄積した状態で、体格指数、BMI25以上のものと定義されています。一方で「肥満症」とは、肥満があり、かつ肥満に起因ないし関連する健康障害を合併するか、その合併が予測され、医学的に減量を必要とする病態と定義されています。肥満や肥満症は、生活習慣のみならず遺伝や環境などの様々な要因が関与しており、他の様々な健康障害と密接に関連していると言われています。

日本イーライリリーについて

日本イーライリリー株式会社は、米国イーライリリー・アンド・カンパニーの日本法人です。人々がより長く、より健康で、充実した生活を実現できるよう、革新的な医薬品の開発・製造・輸入・販売を通じ、がん、糖尿病、筋骨格系疾患、中枢神経系疾患、自己免疫疾患、成長障害、疼痛、などの領域で日本の医療に貢献しています。詳細はウェブサイトをご覧ください。

https://www.lilly.co.jp

田辺三菱製薬について

三菱ケミカルグループ(MCG)のファーマ部門である田辺三菱製薬は、1678年に創業、日本の医薬品産業発祥の地である大阪の道修町に本社を置き、医療用医薬品事業を中心とする製薬企業として、最も歴史ある老舗企業の一つです。MCGは経営方針「Forging the future 未来を拓く」の中で、ヘルスケアを最重要戦略市場に位置付けています。田辺三菱製薬は、「病と向き合うすべての人に、希望ある選択肢を。」をMISSIONとし、これを実現するため、中枢神経、免疫炎症、糖尿病・腎領域に加え、がん領域にも取り組んでいきます。有効性・安全性が高い患者層を見出し、治療満足度の高い薬剤をお届けする「プレシジョンメディシン」の他、予防・未病、重症化予防、予後にも目を向け、治療薬を起点に患者さんの困りごとに応える「アラウンドピルソリューション」を展開していきます。


お問い合わせ先

田辺三菱製薬株式会社
(三菱ケミカルグループ 広報本部 大阪コミュニケーション部) TEL:06-6205-5119

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