社会 > 地域・社会とともに 医療・福祉への貢献

当社グループは、生命関連企業として、患者さんやご家族をはじめ、人々の生き生きとした暮らしの実現をめざし、事業活動に加え、医療・福祉に関するさまざまな取り組みを実施しています。

田辺三菱製薬医学教育助成

当社は、医学関係学会・医会が独立して企画・運営する医学教育活動を助成することで、 医療関係者・患者さんのリテラシーの向上を通じ、本邦における医療の質の向上に寄与することを目的に、2021年に「田辺三菱製薬医学教育助成」を設立しました。当初から領域も追加し、2024年度は糖尿病・腎領域、中枢神経領域における教育活動に対して、合計12事業2,939万円の助成を行いました。

助成事業・対象団体に関しての詳細は「田辺三菱製薬医学教育助成HP(https://www.mt-pharma.co.jp/sustainability/educational_subsidy.html)」をご覧ください。

難病の患者さんとその家族への支援

田辺三菱製薬 手のひらパートナープログラム

当社は難病に対する新薬の開発に取り組むとともに、病気に苦しむ患者さんやご家族への支援を行うことも大切な使命であると考え、2012年に「田辺三菱製薬 手のひらパートナープログラム」を創設しました。難病患者団体、およびその支援団体の療養、就学、就労等、生活の質(QOL)向上のための活動を助成しています。2024年度は14団体を採択しました。
また、毎年秋に前年度助成した団体から事業報告をいただき、意見交換など交流の機会を設けています。2024年度は9月27日(大阪)と10月2日(東京)の2日間に分けて、12の患者団体からの対面による報告と、オンライン聴講を組み合わせたハイブリッドにて開催しました。

助成事業の報告会

助成先など詳細については、「難病患者団体支援活動」ページをご覧ください。

炎症性腸疾患(IBD)患者さん向け就労支援セミナー
~IBDと共に働き続けるコツ~

IBD※1患者さんは、日常的に腹痛・下痢などの消化器症状を抱えていることに加え、症状が良くなったり悪くなったり、場合によっては手術等で長期入院を余儀なくされるなど、将来にわたって病気と付き合っていかなければならないことから、仕事と病気の両立に悩む患者さんが多いといわれています。

当社は、2021年度から株式会社グッテと共催で、IBD患者さん向け就労支援セミナー(オンライン)を実施しています。
当セミナーでは、キャリアコンサルタントによる講演に加え、先輩患者さんが登壇するパネルディスカッションや患者さん同士の交流会を通じて、IBDと共に働き続ける“コツ”を学びます。
2024年度は、『よりよいキャリアを築く「伝え方」の工夫』と題して、開催しました。IBD患者さんの日常生活や仕事で、アサーティブコミュニケーション※2を通じて、より豊かなキャリアを築くためのヒントをお届けしました。
本セミナーがIBD患者さんの働くことへの不安や悩みを解決する一助となることを願っています。

  • ※1 IBD(Inflammatory Bowel Disease):炎症性腸疾患。一般に潰瘍性大腸炎とクローン病を指します。
  • ※2 アサーティブコミュニケーション:相手を尊重しつつ、自分の意見や要望を的確に伝えていくコミュニケーションの手法
セミナーのご案内

2024年度実績

2024年9月 「IBDと共に働き続けるコツ~よりよいキャリアを築く「伝え方」の工夫 ~治療との両立をコミュニケーションから考える~」

IBD患者さん向けのサイトでも情報を発信していますので、下記からご覧ください。

健康支援サイト:

チャリティー、ウォーキングイベントに協賛・参加(米国)

ミツビシ タナベ ファーマ アメリカ(MTPA)は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)やパーキンソン病の啓発/認知度向上を目的にさまざまなチャリティー、ウォーキングイベントに協賛・参加しています。
2024年度は49のイベントに協賛し、約150人の従業員とその家族・友人が参加しました。これらのイベントは、ALSやパーキンソン病の疾患啓発/認知度向上に加え、ALSとの闘いにおいて疾患コミュニティを結集させること、また、ALS患者さんやそのご家族、介護者の方々への疾患教育の機会となっています。これらのプログラムへの協賛を通じて病院への送迎、レスパイトケア(ALS患者さん対象)、全米や各州レベルでの支援活動など、地域のプログラムやサービスをサポートしています。

レスパイトは「小休止」「息抜き」「休息」を意味し、介護者が一時的に介護から解放され、リフレッシュや休息をとる「介護者のため」のケアを指す言葉。

疾患啓発イベントに参加

教育活動支援(米国)

MTPAは、ALS、パーキンソン病、赤芽球性プロトポルフィリン症(EPP)、X連鎖性プロトポルフィリン症(XLP)の患者さんとそのご家族への教育ツール提供を目的とし、2024年度は56の教育活動・取り組みをサポートしました。具体的には、教育シンポジウム、メンタルヘルスサポート、介護者プログラム、患者団体会議、若手専門家グループへの疾患教育サポートなど、さまざまな活動をリードしています。これらの取り組みを通じて、患者さんやそのご家族が少しでも負担なく過ごせる環境づくりに努めています。

Webinar “A Journey With Our ALS Treatment Option”

“世界ルー・ゲーリッグ病(ALS)患者の日” ウォーキングイベントへの協賛・参加(韓国)

ミツビシ タナベ ファーマ コリア(MTPK)は、ルー・ゲーリッグ病の疾患啓発と患者さんへの支援を目的に、 患者さんと家族、ボランティアの皆さんと一緒に歩くウォーキングイベント「ルーツ・チャレンジ」(2024年6月21日~7月20日)に協賛・参加しました。
「ルーツ・チャレンジ」とは、参加者の合計歩数に応じて協賛企業より寄付されるチャリティーイベントです。1ヵ月間に約3万5,000人が参加し、MTPKからは約50人の従業員が参加しました。参加を通じて、ルー・ゲーリッグ病患者さんの闘病の大変さを知ると同時に、患者さんとそのご家族への認知や理解を広めるきっかけになることを願っています。

「世界ルー・ゲーリッグ病(ALS)患者の日」の参加者の様子

病気と闘う子どもたちを応援する活動

当社は、NPOなどへの支援を通じて、病気と闘う子どもたちとそのご家族を応援する活動を行っています。

「こどもホスピス」の支援

「こどもホスピス」とは、生命を脅かす病気のお子さんやそのご家族のやりたいこと、学び、遊びの機会を提供し、友として寄り添う施設です。しかし、病院に併設しない形での「こどもホスピス」は全国で大阪市と横浜市の2ヵ所しかありません。当社は、チャリティーイベントへの参加やボランティアによる支援を通じて、「TSURUMIこどもホスピス」や「横浜こどもホスピス」を応援しています。

「こどもホスピスフェスタ2024」に協賛

2024年4月28日(428=よつば)の「日本こどもホスピスの日」に因んで、こどもホスピスフェスタ2024 が開催されました。
当社は、企業市民活動としてさまざまなこどもホスピス支援活動を実施しており、本イベントに広告協賛しました。

フェスタのポスター画像

大阪マラソンを通じた「TSURUMIこどもホスピス」への支援

大阪市鶴見区にある「TSURUMIこどもホスピス」(TCH)は、世界で最初の子どもホスピスである英国の「ヘレンハウス」の理念に共感してつくられた日本初のコミュニティ型子ども向けホスピスです。2025年2月24日に開催された大阪マラソンに、TCHのチャリティーランナーとして、当社従業員5人が参加しました。当日は、有志応援団も駆けつけ、従業員ランナーに熱い声援をおくりました。

大阪マラソンランナーと応援団
【従業員ランナーの声】
  • こどもホスピスに関わる皆様へ少しでも元気を届けられたらとの想いで、大阪マラソンに参加しました。
  • 皆さんの応援を感じ走りきることができました。
  • 大会当日、大阪で雪が降ることは想定していませんでしたが、それ以上に楽しんで走ることができました。

東京ヤマソンを通じた「横浜こどもホスピス」への支援

2024年10月19日、一般社団法人インターナショナルボランティアグループ(IVG)が主催する「東京ヤマソン」※が開催されました。このイベントは、参加費用の全額がIVGの規定に沿って選定されたNPO団体等に寄付される社会貢献型のマラソン大会です。
当社はサポーター企業として参加し、従業員5チーム20人が出場しました。また、13人の従業員がボランティアとして運営に協力し、ゴールしたランナーの皆さんに当社製品のアスパラドリンクを配布しました。スポーツを通じた社会貢献活動として、充実した一日となりました。

  • 東京ヤマソンは、12時間以内にJR山手線の全駅もしくは半周を2~4人1組のチームで歩いて制覇するファンドレイジングイベントです。
東京ヤマソン参加者・ボランティアの様子
「横浜こどもホスピス」の異業種企業参加型クリスマス会に参加

2024年12月7日、8日の2日間、認定NPO法人横浜こどもホスピスプロジェクトの施設「横浜こどもホスピス~うみとそらのおうち」でクリスマス会が開催されました。このイベントは、年齢や病気・障がいの有無にかかわらず、誰もが楽しめる場として企画され、子どもたちに社会体験の機会を提供することを目的としています。
今回は異業種企業10社が参加し、多彩なブースが出展されました。クリスマスオーナメントやエコバッグのワークショップ、ミニゲームなど、さまざまな体験コーナーが用意され、会場は賑やかな雰囲気に包まれました。当社は、ボッチャのボールを使ってクリスマスツリー型ボードの的に当てるゲームを出展し、参加者の皆さんに楽しんでいただきました。
また、当社が用意したクリスマスブーツに入ったお菓子や岩手県陸前高田市の米崎りんご、当社製品のアスパラドリンクの配布も大変喜ばれました。参加者の皆さんの笑顔があふれる、温かで充実した2日間となりました。

【イベント参加者からの声】

  • 初めてのクリスマス会。子どもたちは、大勢の人たちに褒められたり、ゲームを楽しんだり、そしてサンタクロースやたくさんの大人からプレゼントを貰い、笑顔いっぱいだった。
  • 子どもが楽しめる内容だけでなく、「こどもホスピス」という存在に気付くきっかけになりました。

【ボランティア参加者からの声】

  • 普段知らないホスピス施設の存在を知ることができ、今後自身でできることなど考えるきっかけとなりました。
  • 場所、利用者、スタッフの方々とのやり取りなどを知ることができ、貴重な機会でした。

「うみそら★たなみんクリスマス会」

チャリティイベント「サンタパレード大阪2024」への参加

当社は2013年より、病気と闘う子どもたちへクリスマスプレゼントを届けるチャリティーイベント「サンタパレード大阪2024」に協賛しています。
2024年12月1日、青空の広がる大阪城公園に約4,000人の参加者が集結しました。皆さんそれぞれのサンタクロース衣装に身を包み、約4kmのコースを思い思いのスタイルで楽しんでいました。家族や仲間と一緒に走る人、のんびりと歩く人、ペットと散歩する人など、参加者自身も心から楽しんでいる様子が印象的でした。
当社からは従業員と家族8人がボランティアとして参加し、パレードのゴール地点で参加者にアスパラドリンクを配布しました。当社のキャラクター「たなみん」も登場し、イベントを一層盛り上げました。
このチャリティーイベントを通じて、やさしさの輪が広がり、病院で過ごす子どもたちに少し早いクリスマスプレゼントを届けることができました。
※2024年度から名称が「サンタラン」から「サンタパレード」に変更され、大阪・御堂筋でのパレードも新たに加わるなど、イベント内容がさらに充実しました。

サンタパレード大阪参加者・ボランティアの様子

献血活動

日本赤十字社によると、使用する血液は人工的につくることも長期保存することもできないため、必要量を確保するには、1日あたり約1万4,000人の方に献血のご協力をいただく必要があるといわれています。病気やケガなどで輸血を必要としている患者さんの尊い生命を救うため、血液は大切です。

当社グループでは、本社をはじめ各事業所において、日本赤十字社の献血活動に積極的に協力しています。また、海外では、ミツビシ タナベ ファーマ インドネシアのバンドン工場で、インドネシア赤十字社と連携して献血に参加しています。
2024年度は、国内外合わせてのべ490人の従業員が献血に協力しました。

ミツビシ タナベ ファーマ インドネシア(バンドン工場)での献血の様子

障がい者福祉施設の焼きたてパン・焼き菓子販売

本社では、毎月第三水曜日に、障がい者福祉施設でつくられた「焼きたてパン・焼き菓子」の直接販売を行っています。丁寧に手作りされたパン・焼き菓子は従業員に大好評で、毎回完売です。福祉施設からも「お客さんの反応を直接感じる機会」として喜ばれています。これからも、購買支援を継続していきます。

焼きたてパン・焼き菓子販売の様子

開発途上国への貢献

TABLE FOR TWO(TFT)

TFTは、開発途上国の飢餓と先進国の肥満や生活習慣病の解消に同時に取り組む日本発の社会貢献活動です。社員食堂で肥満を防ぐ低カロリーメニューを喫食するごとに、代金の内20円がTABLE FOR TWO Internationalを通じてアフリカやアジアなどの開発途上国の学校給食費に充てられます。20円は開発途上国の給食1食分の金額です。
当社グループでは、2014年より、本社の社員食堂に「TABLE FOR TWO(TFT)プログラム」を導入しています。また、各事業所には、ドリンクを購入すると売上の一部が開発途上国の子どもたちの給食に生まれ変わる「TFT自動販売機」を設置しています。気軽に参加でき、開発途上国の子どもたちと私たちが同時に健康になることができる取り組みとして、従業員に好評です。2024年度は8万6,400円を寄付し、活動開始以来、寄付総額は約159万円になりました。

寄付により提供される学校給食は、子どもたちの飢餓を解決するだけではなく、就学率や学業成績の向上、子どもたちの基礎体力向上と病気予防につながる効果も期待されており、貧困解決のために重要な役割を担っています。今後も引き続き、開発途上国の子どもたちの飢餓と貧困解決に向けて、支援を続けていきます。

TFT (https://jp.tablefor2.org/

2024年度 TABLE FOR TWOプログラム参加による給食寄付実績(1食20円換算)

TFTメニューによる寄付給食数 TFT自動販売機による寄付給食数 合計
3万7,960円
(1,898食)
4万8,440円
(2,422食)
8万6,400円
(4,320食)
ヘルシーなTFTメニュー
ヘルシーなTFTメニュー
TFT自動販売機
TFTの仕組み
「おにぎりアクション2024」に参加しました
「おにぎりアクション」は、毎年10月16日の世界食料デーに合わせて開催される社会貢献キャンペーンです。「日本の食で世界を変える」をコンセプトに、日本の代表的な食べ物であるおにぎりを通じて、アフリカやアジアの子どもたちに温かい給食を届けることを目的としています。SNSや専用サイトにおにぎりの写真を1枚投稿するごとに、アフリカ・アジアの子どもたちに温かい給食5食分が届けられる仕組みです。
当社グループでは、2024年10月23日に本社、横浜事業所、吉富事業所、小野田事業所の4拠点で「おにぎりアクションイベント」を一斉に開催しました。各事業所では食堂にも協力いただき、いつもとは違う具材のおにぎりやイベント特別ランチを提供しました。また、おにぎりの可愛いポップとの写真撮影など、各事業所がそれぞれにアイデアと工夫を凝らして取り組みました。多数の従業員がおにぎりの写真撮影に参加し、SNSや専用サイトへの投稿を通じて活動に協力しました。
このイベントを通じて、従業員一人ひとりが世界の食料・健康問題を身近に考え、少しの支援から始められる機会となりました。
おにぎりアクション (https://onigiri-action.com/
多くの従業員と家族もおにぎりアクションに参加
社内に掲示したポスター

ワクチン支援「せかワクぶっく」への参加

当社グループは、2014年より開発途上国の子どもたちへのワクチン支援活動「せかワクぶっく」に参加しています。「せかワクぶっく」とは、不要となった本・CD・DVDなどを寄付することで、その売却代金が「認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会」(JCV)に寄付され、6大感染症などのワクチンにかえて開発途上国の子どもたちに届けられる国際貢献活動です。ポリオワクチンは1人分わずか20円。本棚に眠っている本1冊で2人の子どもを守ることができます。
2024年度は、従業員による寄付品の査定額と会社からのマッチングギフト(同額寄付)を合わせて、総額23万4,572円、子どものポリオワクチン1万1,729人分相当となりました。活動開始以来、寄付総額は約299万円、およそ14万9,500人分相当のポリオワクチンになりました。
今後も、医療アクセス支援の一つとして、開発途上国の子どもたちの健康な生活と笑顔あふれる未来をめざし、この支援活動を続けていきます。

せかワクぶっく参加事業所の様子

2024年度 「せかワクぶっく」参加による寄付実績

  寄付金額 ポリオワクチン概算
従業員 11万7,286円 5,864人分
マッチング 11万7,286円 5,864人分
23万4,572円 11,729人分

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