社会 > 患者さん・医療関係者の皆さまとともに 情報提供

製薬企業には医薬品の使用に際して必要な品質や有効性、安全性に関するすべての情報を、医療関係者に対して確実かつ継続的に提供、収集、伝達することが求められています。さらに、急速なデジタル技術の進化と普及により、製薬会社の情報提供活動も拡がりを見せています。
当社グループは、多様化する医療ニーズにお応えして医療への貢献を果たすとともに、患者さん個々の病態に応じた最適な治療提案、医薬品の適正使用と普及に向けた情報提供活動に取り組んでいます。

MRによる情報提供と情報収集

当社グループは、国内に約1,500人のMR(医薬情報担当者)を有しています。MRは全国の医療従事者への情報提供を通じ、患者さんに最適な薬剤を届けるべく活動しています。

withコロナ時代の営業活動スタイルとして、医療機関への訪問面談をベースとしていた従来のMR活動に加え、医師ニーズに合わせてオンライン面談やWebコンテンツといったデジタルチャネルも駆使したハイブリッド型のMR活動を展開しています。

MRの重要な役割

  • 医薬品の適正使用に関わる安全性情報および科学的根拠のある学術情報の伝達
  • 研究開発の段階では得られなかった有効性や安全性などの情報収集とその結果に基づいた評価などを報告

また、当社ではさらに専門性の高い情報が必要な医薬品については、領域専門担当者を設置して対応しています。

セミナーの開催を通じた情報提供

当社は、疾患啓発セミナーやイベントを通じて、患者さんや社会に対して、疾患に対する理解を深め、快適な生活を送るために役立つ情報を提供しています。
2020年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、オンライン開催を実施し、国内のみならず、海外からの参加者にも疾患啓発の情報をお知らせすることができました。

「日経健康セミナー21」

2020年11月に、当社協賛による日経健康セミナー21『withコロナ時代の慢性腎臓病(CKD)診療』(主催:日本経済新聞社、後援:NPO法人日本腎臓病協会)を開催しました。
当日は、専門医による講演と、パネルディスカッションの2部構成で行われました。
講演では、今や1,000万人以上がCKDといわれている日本の状況下、早期にCKDを発見し受診・治療継続することの重要性などが、わかりやすく紹介されました。パネルディスカッションでは、会場の皆さんからの質問に、医学的観点からコメントを頂きながら、コロナ禍で注意すべき食事・運動のポイントや治療継続の重要性、CKDの検査値の見方についてのアドバイスなど、有意義な情報提供が行われました。
約800人の接続があった本セミナーの内容は、日本経済新聞夕刊に、後日掲載されました。

「日経健康セミナー21」

セルフメディケーションのための情報提供

セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」(WHO定義)です。日本においては、平均寿命の伸長などに伴う国民医療費の高騰により、その重要性が浸透しています。
当社では皮膚領域において、皮膚の悩みを抱える多くの方が、自分の症状を正しく知り、少しでも早く治せるよう、テレビCMやWebサイトを通じてさまざまな啓発活動を行っています。なかでも「ヒフノコトサイト」では、医師や薬剤師などの専門家の監修をもとに情報を提供しています。2021年1月にサイト構造やデザインを刷新するなど、ユーザーがわかりやすいサイトへリニューアルを行いました。2020年度は年間で1,700万人を超える方々に閲覧いただくことができました。

また、2020年12月に花粉症治療薬「タリオンAR」を発売するにあたり、花粉症に関する正しい知識の啓発を目的として、花粉症WEB市民公開講座(2021年2月)を開催しました。
消化器領域では、当社HP内のヘルスケア製品サイトを通じて、ストレスなどによって腹痛を伴う下痢・便秘を繰り返す疾患である過敏性腸症候群(IBS)の症状をわかりやすく漫画形式で紹介しています。また生活習慣改善のポイントなどセルフメディケーションによる改善に向けた啓発をしています。

「ヒフノコトサイト」

※参考 「ヒフノコトサイト」 
ユーザー数:1,790万人(2020年度)
URL https://hc.mt-pharma.co.jp/hifunokoto/

海外における営業活動について

当社グループは、海外に約590人のMR(医薬情報担当者)を有しており、医薬品を適正にご使用いただくため、米国、欧州では英国・ドイツ・オーストリア・スイス、アジア地域では中国・韓国・台湾・シンガポール・インドネシア・タイ・マレーシアにおいて海外現地法人を通じた適正使用の情報提供に努めています。医薬情報提供活動に携わるMRは、医療機関等への訪問、関連学会への参加、専門医の方々との意見交換、最新の学術情報の提供を通じ、医療関係者の方々の診療に貢献できるよう、日々活動しています。

米国での活動

2017年5月、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の治療薬エダラボンが承認され、8月より米国現地法人ミツビシ タナベ ファーマ アメリカより販売となりました。処方される患者さんを支援することを目的に「サーチライト サポート」を創設し、患者さんそれぞれに合わせ治療管理、保険償還サポートを含むプログラムを提供し、ALS患者さんをサポートしています。
また、ご家族がALSの診断を受けた青少年に対し、写真、グラフィック、詩などのアートを通じて、自身の経験を広く共有するプログラム「ALSO US」の実施や、ALS Walkをはじめとしたチャリティイベントへの後援・参加を通じて、ALS患者さんや、ご家族をサポートする団体の活動も広く支援しています。

アジアでの活動

アセアン地域では2020年4月にタイで2型糖尿病治療薬の選択的DPP-4阻害剤テネリグリプチンの承認を取得しました。9月にタイ現地法人ミツビシ タナベ ファーマ タイランドが販売を開始しており、1日でも早く患者さんに本剤をお届けするための活動に取り組んでいます。また同月、インドネシアでも2型糖尿病治療薬SGLT2阻害剤カナグリフロジンの承認を取得しました。インドネシアにおいて50年にわたり数多くの医薬品の販売を手がけてきたインドネシア現地法人 ミツビシ タナベ ファーマ インドネシアがこれまでの事業基盤を活用し、多くの2型糖尿病の患者さんに貢献できるよう活動していきます。
また、台湾では、2021年2月に台湾現地法人 台田薬品がカナグリフロジンについて糖尿病性腎症の新規効能の承認を取得しました。
当社グループは、糖尿病をはじめとするさまざまな疾患と闘うアジアの患者さんにも、希望ある治療の選択肢を提供できるよう今後も努めていきます。

Webサイトを通じた情報発信

当社は、以下に関する健康支援サイトを国内、グローバルで開設しています。

当サイトでは、これらの病気の症状や診断、治療などについて、多くの方々に疾患に対する正しい理解の浸透や治療の大切さ、患者さん、ご家族の日常生活をサポートするお役立ち情報をイラストなども交え、わかりやすく紹介しています。
また、医師、薬剤師などの医療関係者から、患者さんやご家族に紹介していただけるように、健康支援サイトの情報をまとめたリーフレットも作成しています。

2020年度には、以下サイトのコンテンツをリニューアルしました。

関節リウマチ
「リウマチ21.info」で、“関節リウマチとは”の病気について知るコンテンツをリニューアルし、最新の情報を掲載。
クローン病、潰瘍性大腸炎
「知っトクカフェ」でコロナ禍での生活の仕方、診療についての情報を追加。
ALS
「ALSステーション」で、ALS患者さんとご家族のための“嚥下食レシピ”シリーズ掲載を開始。
脊髄小脳変性症・多系統萎縮症
「SCD・MSAネット」で、2つのコンテンツ“難病医療費助成制度”“相談Q&A”を更新。
ワクチン
「ワクチン.net」で、ワクチンに関する最新ニュースを紹介するワクチン新聞(紙媒体、年6回発行)を適時、Web上でも掲載。
湿疹・皮膚炎
「ヒフノコトサイト」で、コロナ禍で増えたマスクかぶれやアルコール消毒かぶれなどタイムリーな記事を23件追加。バソコン主体からスマートフォン主体としたサイトに1月末に大幅リニューアル。

健康支援サイトへの2020年度の訪問者総数は、2,579万人でした。

「くすり相談センター」での情報提供

当社は、患者さん、医療関係者(医師、薬剤師、特約店他)からの問い合わせに直接応える窓口として「くすり相談センター」を設置しています。
2020年11月、当社の医療用医薬品をご使用いただいている患者さんとご家族の皆様専用の電話窓口を開設しました。従来は医療関係者からと同一の電話窓口にて承っていましたが、開かれた企業窓口であることを明確にし、ご相談いただきやすくしました。特に患者さんにとっては唯一の企業情報提供窓口であり、「誠実・正確・迅速」をモットーに、医療行為に踏み込まないよう留意しつつ、わかりやすい情報提供を心がけています。
「くすり相談センター」のスタッフは、問い合わせの真のニーズを把握し、より満足いただける対応ができるよう、スキル向上のため日々研鑽しています。
「くすり相談センター」では年間4.5万件(2020年度実績)の多岐にわたる問い合わせに対して、医薬品の基本情報や社内のQ&Aシステムを活用しながら、自社製品の適正使用に関する情報を提供しています。「くすり相談センター」に寄せられた副作用をはじめとする安全性や品質に関する顧客からの貴重な情報を、社内で共有し、製品の信頼性向上や改良、これからの新薬創製に反映させるよう取り組んでいます。
近年、患者さん、医療関係者の情報入手経路の多様化やデジタル技術の進展により、製薬業界においても電話での問い合わせ比率は低下傾向にあり、有人チャネル以外での情報提供の比率が高まっています。当社でも、Webサイトを通じて提供する製品Q&Aの質的充実・量的拡大を図るとともに、より高いレベルで顧客ニーズに応えられる情報の提供に努めています。
今後も、時代の変化へ柔軟に対応するとともに、「誠実・正確・迅速」に医薬品の適正使用情報を提供することで、患者さんの健康増進に寄与していきます。

製品情報お問い合わせ AIチャットボット「たなみんmed」導入

2020年2月、医療関係者の利便性向上に向けて、当社の医療関係者向けWebサイトにAIチャットボット「たなみんmed」を導入しました。

医療関係者が文章を入力すると、その意味をAIが認識し、約160品目にわたる当社製品の中から該当する製品情報に誘導し、回答を表示します。これにより、24時間365日、簡便かつ迅速に医薬品情報にアクセスしていただくことが可能となりました。

AIチャットボット「たなみんmed」
(2020年2月12日、ニュースリリース)
たなみんmed
たなみんmedによるお問い合わせは、国内の医療関係者を対象に、
医療用医薬品を適正にご使用いただくことを目的としています。
くすり相談センターへの問い合わせ件数推移
  • 注)新型コロナウイルス感染症拡大の影響により全体的に件数が減少。
    当社Webサイトへのアクセスは増加傾向にある。
くすり相談センターへの問い合わせ内容
  • ※1MR呼び出し、講演会、研究会などに関する事項、ドーピング等
  • ※2窓口間違いによるフリーダイヤル案内

このサイトでは、より良いコンテンツの提供を目的にクッキーを使用しています。サイトの閲覧を続けることでクッキーの使用に同意したことになります。
プライバシーポリシー