環境 水資源の取り組み

水資源の有効活用

水は生物にとってなくてはならない資源であり、また、良質な水の確保は医薬品の研究や製造にとってたいへん重要です。
当社グループでは、事業活動での取水量と排水量を管理し、節水を行うことで取水量の削減を進め、限りある水資源を有効に活用しています。

2020年度の取水量については、国内およびグローバルともに環境中期行動計画16-20で定めた目標削減率の15%(基準年:2010年度、生産・研究拠点)を上回り、目標を達成しました。また、全拠点のグローバルの取水量は5,236千m3で前年度から13%減少しました。新型コロナウイルス感染拡大よる出社率の低下により、従業員の大幅増員があった湘南事業所以外の国内研究製造拠点やオフィスでは、前年度と比較して取水量が減少しました。
事業所における節水の取り組みとしては、小野田工場での工業用水の適量な取水契約への見直し、横浜研究所での再生水の二次利用、本社および東京本社での散水への雨水の使用、台湾田辺製薬新竹工場での生態景観池の水資源再利用などがあり、今後も節水を進めていきます。

国内およびグローバルの生産・研究拠点における取水量

グローバルの取水量(生産・研究拠点、オフィス)

グローバルの排水量(生産・研究拠点、オフィス)

水リスクの評価

近年、気候変動の影響により水資源の枯渇や水による災害のリスクが増加しています。当社グループでは、WRI Aqueduct※1とWWF Water Risk Filter※2を用いて、国内外の生産・研究拠点を対象とした水リスクの評価を実施しています。また、環境監査とあわせて各拠点へのヒアリングを行い、リスクの確認を行っています。その結果、生産拠点については、国内・海外ともに現在のリスクは相対的に低いと考えています。一方、海外研究所のタナベリサーチラボラトリーズでは高リスク判定となりました。今後、研究所の機能や水使用量の実態を調査し、必要な対策を講じていきます。サプライチェーンが有する水リスクについてはアンケートを通して把握に努めます。

Aqueductを用いた水ストレス※3評価

Water Risk Filterを用いた水ストレス評価

  • ※1世界資源研究所(WRI)が開発した水リスクを評価するツール
  • ※2世界自然保護基金(WWF)が開発した水リスクを評価するツール
  • ※3水需給の逼迫さを示す指標

また、これらの分析・評価結果をもとに、水リスクが当社事業へ及ぼす影響について、リスクと機会の両面から評価を進めています。今後も分析・評価を継続し、対策を進めていきます。

水のリスクと機会

分類 内容 管理手法
物理リスク 渇水により生産活動・製品の安定供給に支障が生じる リスク評価
節水取り組みの強化、水源確保
取水源の水質の悪化により生産活動に支障が生じる 水質データ収集と分析強化
浄化設備等への投資
河川洪水、高潮により生産活動に支障が生じる リスク評価
浸水対策の強化
サプライヤーが渇水や洪水などに見舞われ、原材料の調達が滞る サプライヤーエンゲージメント
代替供給ルートの確保
規制リスク 取水の規制強化により生産活動に支障が生じる 水源保全
水資源確保と地域との関係維持
排水基準の強化により設備の更新が必要になる 排水施設の適正管理
設備投資の実施
評判・市場リスク 排水に関する環境事故が発生し、社会からの当社評判が低下する 確実な排水管理
サプライヤーにおける水リスク対応費用が原材料費に上乗せされ、生産コストが増加する サプライヤーマネジメントの推進

このサイトでは、より良いコンテンツの提供を目的にクッキーを使用しています。サイトの閲覧を続けることでクッキーの使用に同意したことになります。
プライバシーポリシー