社会 > 地域・社会とともに 地域コミュニティの振興

当社グループでは、事業を展開する地域の皆さまとのつながりを大切にしています。地域コミュニティの一員として、地域イベントの開催などを通じ、地域の皆さまと交流を深めるとともに、歴史・文化活動や地域活性化の取り組みなど、地域社会の発展に貢献しています。

田辺三菱製薬史料館

「くすりの町」として知られる大阪・道修町(どしょうまち)にある本社2階に、2015年5月、田辺三菱製薬史料館を開館しました。1678年創業の当社の歩みとともに道修町の歴史・文化を紹介するほか、3D画像やタッチパネルを使用して身体の仕組みや薬の効き方なども学んでいただけます。開館以来10年で約4万5,000人の方に来館いただきました。
当史料館のウェブサイトでは、展示品の一部を音声ガイド付きで紹介する動画コンテンツ「バーチャルツアー」を公開しています(https://www.mtpc-shiryokan.jp/vtour/)。
また、2024年3月から9月までは当社の元社長・会長が日本サッカーの振興に取り組んだ歴史を紹介する企画展を開催し、医薬品産業や道修町になじみが薄い層の来館機会を創出しています。
さらに、2025年6月から9月末の期間限定で、開館10周年記念特別展「道修町くすりのはじまり展」と関連イベントを開催しました。当社の歩みのきっかけとなった「たなべや薬」と、生薬から現代の創薬につながるくすりの歴史をパネルと動画で案内しました。
当史料館では資料の展示だけではなく、地域イベントへの協力や、学校の校外学習など次世代育成にも貢献しています。

田辺三菱製薬史料館
HP : https://www.mtpc-shiryokan.jp/

企業メセナ協議会の認定制度「This is MECENAT 2025」に認定されました。

2025年7月、公益社団法人企業メセナ協議会による企業・企業財団が実施するメセナ(芸術・文化を通じた豊かな社会創造)活動の認定制度「This is MECENAT 2025」において、当史料館の運営が認定されました。2020年より6年連続の認定です。

「This is MECENAT」は、多彩なメセナ活動を認定し、各活動に光を当てることにより、芸術文化による豊かな社会づくりを推進していくことを目的とした制度です。

2024年南北地蔵尊「地蔵盆」の開催

本社の公開空地の御堂では、南北地蔵菩薩をお祀りしています。2024年8月23日、本社1階屋外公開空地において南北地蔵菩薩「地蔵盆」を開催しました。地蔵盆は子どもたちの無病息災を願う伝統行事で、2022年の夏に続いて3回目の開催となります。今回は社内にも広く参加を呼びかけたため、お子さんと一緒に参加する従業員の姿も見られました。
当日は僧侶による読経の後、地域住民向けの出し物を企画し、子どもたちの健やかな成長を願いました。子どもたちはおさがりのお菓子とたなみんうちわを受け取り、わなげ、ヨーヨー釣り、ボッチャなどの各種ゲームを楽しみました。また、たなみんとの写真撮影やスタッフによるシャボン玉飛ばしなど、盛りだくさんの企画が用意されました。特にボッチャでは、小学校で体験しているという子どもたちが大人を負かして大盛り上がりする場面もありました。
猛暑のなかでしたが、元気な子どもたちや地蔵菩薩にお参りする地域の皆さんに参加いただき、本社周辺は笑顔があふれる楽しい夏の雰囲気に包まれました。

地蔵盆(じぞうぼん):地蔵盆とは、毎年8月23日、24日ころに行われる地蔵菩薩の祭りの日を指します。子どもの守り神とされる地蔵菩薩をお祀りすることで、子どもの幸せや健康を願う伝統的な年中行事の一つとして、主に関西地方で行われています。お地蔵様にお供え物を捧げ、みんなでゲームをしたりお菓子を食べたりして楽しく過ごします。

地蔵供養の様子
わなげ
ボッチャ
たなみん撮影コーナー
南北地蔵菩薩

この石仏地蔵は、文政8年(1825年)現本社ビルの西南地点(三代目小西喜兵衛氏の土蔵跡)から掘り出され、昭和22年(1947年)に小西家から田辺製薬に移譲されたものです。観相師として名高い水野南北(1760-1834)が出土した石仏を地蔵としたことから、以来「南北地蔵菩薩」として祀られています。
昭和32年(1957年)の本社社屋改築の際に大阪工場(加島事業所)へ移されました。加島事業所閉所に伴い、2021年10月に本社にお戻りいただきました。

公開空地の御堂

「くすりの町・道修町」地域活性化の取り組み

当社は、史料館の開館や地域団体との協奏によるイベントの開催を通して、地域活性に貢献しています。

神農祭の運営・実行

本社がある道修町(どしょうまち)では、毎年11月22日、23日に神農祭が開催されます。神農祭は、「薬祖講(やくそこう)」という道修町の製薬会社を中心にした組織が運営・実行しており、当社は長年そのメンバーとして神農祭に寄与しています。

「道修町たなみん寄席」を主催

2017年度から、年2回、当社のキャラクター“たなみん”にちなんで名付けた「道修町たなみん寄席」を主催しています。大阪で人気の高い伝統芸能である落語と、その背景となった当時の文化などについての講演を通して、大阪の歴史と文化を気軽に親しむ機会を提供し、好評をいただいています。
2024年11月23日開催の秋の回は、神農祭に合わせて、「“くすり”となる噺」をテーマに開催しました。さらに、当日は、大阪・関西万博(EXPO2025)の開幕140日前にあたったことから、たなみんと大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」も登場し、歓声と拍手で迎えられました。
道修町たなみん寄席 https://www.tanamin-yose.net/

落語のあとの対談「落語の中のくすり」の様子

道修町ミュージアムストリート

日ごろの取り組みとして、道修町の医薬品に関する他展示施設と共同で「道修町ミュージアムストリート」と称する周知活動を展開しています。日本の医薬品産業の発祥の地である道修町に多くの方々にお越しいただけるよう、まちを挙げて情報を発信しています。

これからも、当社は、地域社会により一層貢献していきます。

道修町ミュージアムストリート

吉富夏祭りの開催

吉富事業所(福岡県)では、2024年8⽉24日に⼯場のグラウンドで「吉富夏祭り」を開催しました。今回で50回⽬という節目を迎える毎年恒例の地域イベントです。当⽇は、地域の⽅、ご来賓、従業員、ご家族を合わせ、約2,000⼈もの⽅々にご来場いただきました。ステージでは地元高校生の吹奏楽や吉富神楽、福引抽選会などのプログラム、出店も多く出て、会場はとても賑やかに盛り上がりました。また、毎年恒例の花火の打ち上げには多くの歓声や拍手がおこりました。
今では盛大なお祭りへと成長し、吉富町を象徴する歴史ある行事となっています。
これからも夏祭りを通じた地域の絆づくり、地域との共⽣を⼤切にしていきます。

吉富夏祭りの様子

「こどもの国」への医薬品寄贈

2024年6月、当社は企業市民活動の一環として、横浜市の「こどもの国」にOTC医薬品等を寄贈しました。「こどもの国」は、多摩丘陵に広がる約100ヘクタールの雑木林をそのまま生かした自然の遊び場です。1959年の皇太子殿下(現上皇陛下)のご結婚を記念して1965年に開園しました。当社は、1971年から50年以上継続して、こどもの国へOTC医薬品等を寄贈しています。
贈呈式当日は、秋保副園長より、「1965年に開園し、その6年後の1971年から50年以上、薬を提供いただいている。半世紀を超えるご協力に感謝している。自然環境が豊かなこともあり、ケガがつきものなので、大変重宝している」とのお言葉をいただきました。
こどもの国創立50周年に当社が寄贈した「ジュルとチッチの家」は、来園記念の撮影スポットになっています。

OTC医薬品を寄贈
当社寄贈の撮影スポット「ジュルとチッチの家」

地域団体との連携

道修町まちづくり協議会

2015年9月に当社が事務局を務める「道修町まちづくり協議会」(通称:The道修町倶楽部)が発足しました。SDGsの目標達成に向けて、道修町まちづくり協議会ではさまざまな取り組みを行っています。本協議会は、「道修町通を中心としたまちなみの維持・発展」「まちで暮らし働く人びとが信頼し協力し合える活動」「健康を願う人びとが集う活気あるまちづくり」を進めて、くすりの町・道修町の歴史と伝統を未来につなげていくことを目標としています。

道修町通再生プロジェクト

「道修町通再生プロジェクト」では、官民連携による魅力的なまちづくりと人にやさしいみちづくりをめざし、地元の地権者・関係者のご要望に応じて道修町2丁目・3丁目(堺筋~御堂筋)の無電柱化・道路整備事業に取り組んでいます。2022年5月に歩車道が出来上がり、夜間は今までと違った景色になりました。2027年度には、無電柱化と電線地中化が完成する予定です。
2022年6月には、大阪市より「道修町地域景観づくり協定」制度が承認。道修町2丁目・3丁目の沿道地権者とともに策定したルールのもと、まちの魅力の向上を推進していきます。
2024年5月、道修町まちづくり協議会は、これらの取り組みが評価され、国土交通省「令和6年度 まちづくりアワード」を受賞することができました。
国土交通省ウェブサイト https://www.mlit.go.jp/report/press/toshi05_hh_000451.html

道修町通再生プロジェクトによる道路整備

その他の取り組み

「まちで暮らし働く人びとが信頼し協力し合える活動」では、環境対策の一環として鉢植えブドウの栽培による屋上緑化を推進しており、多くのワインが完成しました。
HPでは道修町や建物の歴史など、SNS(Instagram)ではイベント紹介などを掲載して、地域の情報発信にも注力しています。
「道修町まちづくり協議会」(通称:The道修町倶楽部)https://doshomachi-club.org/
Instagram https://www.instagram.com/doshomachi_club/?hl=ja
今後も地元の要望に応えられるように活気のあるまちづくり活動に協力していきます。

上記以外にも、「船場倶楽部」「三休橋筋商業協同組合」などにも加入し、地域活性化に向けたさまざまな活動にも参加・協力しています。
船場地区は、道修町の医薬品、北浜の金融、本町の繊維など古くから各種産業が繁栄し、多くの歴史的建造物が存在しており、毎年秋に開催する「生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪(イケフェス大阪)(https://ikenchiku.jp/)」では、田辺三菱製薬も参加しています。

7th. KJPA Volunteer キムチ作りボランティア(韓国)

2024年11月、韓国日系製薬企業協議会(KJPA)が主催する「キムチ作りボランティア」に、ミツビシ タナベ ファーマ コリアの従業員2人が参加しました。この活動は、日本人駐在員とその家族が韓国の伝統文化である 「キムチ作り」を体験し、つくったキムチ(約4,000kg)を地域の高齢者や社会的弱者の600世帯に提供するものです。キムチ作りを通して、日本駐在員とその家族が韓国の伝統文化を理解し、地域の方々と交流を深める良い機会となりました。

キムチ作りは楽しいひと時でした
できあがったキムチは寄付されました

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